無常を生きる
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無常を生きる

ムジョウヲイキル

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無常のこの世を、いかに明るく生きるか。寂聴尼があなたにおくる、切なる愛と祈りのメッセージ。 寂庵には、この節また急に悩みを訴えに来る人が多くなった。……私はただ全身を耳にして、心を傾けて、それぞれの悲しみを聴きとるばかりだった。自然に涙があふれてもくる。言葉は虚しいと思う。悲しみや苦しみを少しでも分かちあうことで、胸が悲しみで塞っている人の心に少しでもすき間が生れ、風が通ってほしいと思うばかりだった。――(本文より)

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無常を生きる
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無常を生きる

発売日:1999年11月12日

悔いなく生き、明るく老いるために……。様々な人びとの苦悩に耳を傾ける、寂聴尼の愛に満ちた生への讃歌ーー悪事を己に迎え、好事を他に与え、己を忘れて他を利するは、慈悲の極なり。嵯峨野に終(つい)の栖(すみか)を定めて20余年、様々な人と出会い、苦悩に耳を傾けてきた寂聴尼が語る、生への讃歌。明日すらわからぬ無常のこの世を、明るく、悔いなく生き、老いるために私たちにできることを、何気ない日常から導きだす珠玉のエッセイ。

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