
剋
マイページに作品情報をお届け!
武人の栄光か、仏の道か――己の存念を貫くのが、強い男というものだ。 一門随一の俊英・北条氏舜(うじきよ)にとって、小田原合戦での戦いは、苦悩の日々でもあった。 気鋭が放つ異色の歴史長編 安房里見家から送られてきた人質・青蓮尼の姿に、俊英と謳われた玉縄北条家の若き当主・北条氏舜は息をのんだ。関東全域を巻き込んだ小田原合戦は、氏舜を否応なく武人の道、修羅の道に引きずり込むが、仏門に憧れる氏舜は、青蓮尼への想いを抱きつつ、悩み、戦い……やがて悲劇が唐突に訪れる。
TOPICS

戦国鎌倉悲譚 剋
発売日:2013年07月12日
小田原北条家の尖兵、玉縄北条家の当主・氏舜は、一門を率いて関東の戦場を駆けめぐっていたが、心中では仏門への憧憬を捨て切れず、己の生きる道に思い悩んでいた。里見家より人質として送られて来た美しく気高い尼僧・青蓮尼を一目見たときから、その苦悩は一層深まる。理念と情念の相剋を描いた胸に沁みる物語。(講談社文庫) 激戦の合間に咲いた情念の花―― 仏門への憧憬と、尼僧との恋の狭間で悩む武将の数奇な運命とは。 小田原北条家の尖兵、玉縄北条家の当主・氏舜(うじとし)は一門を率いて関東の戦場(いくさば)を駆けめぐっていたが、心中では仏門への憧憬を捨て切れず、己の生きる道に思い悩んでいた。里見家より人質として送られて来た気高く美しい尼僧・青蓮尼(しょうれんに)を一目見たときから、その苦悩は一層深まる。理念と情念の相剋を描いた胸に沁みる物語。 ※本書は2011年2月に小社より単行本として刊行されたものを加筆修正したものです。