
小旋風の夢弦
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春秋末期の衛国。小柄な十五歳の少年・小旋風(しょうせんぷう)は、盗掘を生業とする養父に育てられた。あるとき彼は、墳墓の棺の中から華麗な琴を発見するが、養父は落盤事故で死んでしまう。小旋風は琴を売ることで貧困から脱し、のし上がろうと考える。彼の野心はやがて、衛国全体を巻き込んでいく。小旋風は自分の唯一の武器である言葉だけを使って、大金を手に入れることができるのか――。第9回小説現代長編新人賞受賞作。 春秋末期の衛国。小柄な十五歳の少年・小旋風(しょうせんぷう)は、盗掘を生業とする養父に育てられた。あるとき彼は、墳墓の棺の中から華麗な琴を発見する。しかし直後、養父は落盤事故で死んでしまう。小旋風は琴を売ることで貧困から脱し、のし上がろうと考える。彼の野心はやがて、衛国全体を巻き込んでいく。小旋風は自分の唯一の武器である言葉だけを使って琴を売り、大金を手に入れることができるのか――。第9回小説現代長編新人賞受賞作。
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小旋風の夢絃
発売日:2017年04月14日
●中国春秋後期の衛(えい)国。15歳の孤児である小旋風は盗掘を生業とする養父に育てられた。彼はいつものように王侯貴族の墓を掘り起こしている最中、数百年前の少女の亡骸を発見する。さらに驚くべきことには、その遺体は伝説の楽器と思しき華麗な琴とともに横たわっていた。それには金銀宝石よりも高く売れる可能性を秘めていると小旋風は直感する。持ち前の弁舌を駆使すれば一攫千金も夢ではないと目論んだ彼は、富裕層のいる都へと旅立つのだったが……。