
牢獄のセプテット
マイページに作品情報をお届け!
時に、一九〇九年――。 帝都・東京にて探偵業を営む碓氷玲人郎は、唐突に陸軍省から呼び出しを受ける。 市谷に出頭した玲人郎に、元老・山縣有朋が告げたのは、この世界には限られた貴種が有する“旋律”なる超常の力があり、今のこの世、つまり列強がしのぎを削る帝国主義時代は“旋律”の力で駆動しているという驚くべき事実だった――! “旋律”を聴き取る特殊体質を持つ玲人郎に命じられたのは、フランス共和国内に割拠する閉鎖都市・バスティーユに潜入し、八種類もの“旋律”を有するかの国に関する情報を収集すること。 拒否権はない。ただし、バスティーユ国内にいるであろう、玲人郎の父を殺した女・外崎燈子はいかようにしてもよい……。 探偵は日本刀を帯び、同盟国・イギリスの暢気なエージェント・元村アリサとともに、海路バスティーユを目指す――。 いま、フランス革命が起きなかった世界に、近代の嵐が吹き荒れる。 伊吹契×吟が奏でる絢爛の哀歌劇、ここに開幕!
TOPICS

牢獄のセプテット 03
発売日:2016年09月16日
一九〇九年。元老・山縣有朋より超常の力''旋律''の謎を解くという密命を受け、相棒・元村アリサと共に閉鎖都市・バスティーユに潜入した探偵・碓氷玲人郎。 バスティーユを支配する''輝ける七人の為政者''の一人、リリィ・ブーランジェと同盟関係を結び、為政者たちの過半を降した玲人郎だったが、その過程で、かつて姉と慕った女性・外崎燈子の命を奪ってしまう。 癒やせぬ傷を負った玲人郎だったが、最後の決戦の時は刻々と近づいていた。バスティーユの背後にちらつく大国・ドイツの影、得体の知れぬ王….そして、共闘者・リリィに絡みつく敵の魔手。 果たして、探偵の刃は''旋律''と閉鎖都市の謎に届くのか? 伊吹契×吟が奏でる絢爛の哀歌劇、ついに終幕!