
大江戸怪談 どたんばたん(土壇場譚)
オオエドカイダンドタンバタン
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死屍累々….…江戸最凶の恐怖譚登場! もうそこは死の崖っぷち。江戸の民よ、わななけ、そして壊れろ。”恐怖の申し子”の面目躍如たる、江戸を震わす狂気と譫妄の33連弾。 饅頭のようにブヨブヨと弛んだ肉で土の中から嗤う裸の巨女、味覚を失い踵の胼胝(たこ)から己が摩羅(まら)まで自らを喰い尽くす男、按摩が畳の隙間に隠した盗銭がもたらす阿鼻叫喚--幾百もの実話怪談を記したホラー界随一の奇才が、死の淵を覗いた江戸時代の人間の哀れと可笑しみを、生き証人かの如く書き表す異形奇譚集。 書き下ろしに加え『大江戸怪談草紙 井戸端婢子』 (竹書房文庫) 』の半分と「IN・POCKET」連載を加えた講談社文庫オリジナルです。
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大江戸怪談どたんばたん(土壇場譚) 魂豆腐
発売日:2017年12月15日
1篇5分で身も凍る。怖気、滑稽さ、ノスタルジー。これぞ日本の怪!! 泥酔すると豹変して寺の鈴緒にぶら下がる男、露天で買った亀の甲羅に息子が閉じ込められ半狂乱となる父、自らの水子の霊に祟られて大好物の饅頭を絶ち供養する飯盛女、小塚原刑場に曝される生首女の口を吸う男……そこはかとない怖気と滑稽さが背筋を摩る大凶評江戸奇譚、怒濤の33連発。 1篇5分で身も凍る。怖気、滑稽さ、ノスタルジー。これぞ日本の怪!! 泥酔すると豹変して寺の鈴緒にぶら下がる男、露天で買った亀の甲羅に息子が閉じ込められ半狂乱となる父、自らの水子の霊に祟られて大好物の饅頭を絶ち供養する飯盛女、小塚原刑場に曝される生首女の口を吸う男……そこはかとない怖気と滑稽さが背筋を摩る大凶評江戸奇譚、怒濤の33連発。 書き下ろしに加え『大江戸怪談草紙 井戸端婢子』 (竹書房文庫) 』の半分と「IN・POCKET」連載を加えた講談社文庫オリジナル。 江戸というノスタルジックな舞台を借りると普段は書きづらい人情や友情、人の哀れみや苦悩がてらいなく描けました。掌に収まってしまうような怪談から刺戟の強いものまで様々に取り揃えましたので、ぜひお手にとって下さいませ。―平山夢明