母親の孤独から回復する 虐待のグループワーク実践に学ぶ
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母親の孤独から回復する

ハハオヤノコドクカラカイフクスル

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増加の一途をたどる子どもへの「虐待」。気づいたら子どもを叩いてしまう、叩いてしまう自分を抑えられない……。そんな母親は、自分も子どもの頃に母親から叩かれたことに気づけず、不安と孤独の中にいる。「MY TREE ペアレンツ・プログラム」での実例を紹介しながら、「独り」から始めて自分を取り戻すための道を探っていく本書は、人知れず苦しんでいる母親たちにヒントを贈りたい、という思いとともに書かれた。 子どもに対する「虐待」についての児童相談所への相談件数は、現在10万件を越えています。1万件を越えたのが1999年のことですから、急激な増加を見せていることに疑いはありません。相談されず、表に出てこないケースを含めれば、その数はさらに増えることでしょう。 子どもを叩いてしまう母親は、なぜ増えているのでしょうか? なぜ彼女たちは、子どもを叩いてしまうのでしょうか? 気づいたら叩いてしまう。叩いてしまう自分を抑えられない……。中には、エスカレートして、子どもを死に至らしめてしまう場合すら起きています。 そんな母親には、自分自身が子どもだった頃に母親に叩かれた恐怖、そこから生まれた孤立感があることがめずらしくありません。そのことに気づかぬまま、気づいたら自分も子どもを叩くようになってしまっているのです。 ──本書は、そんな孤独の中で苦しんでいる母親たちのために書かれました。 2001年に森田ゆり氏の考案で開始された「MY TREE ペアレンツ・プログラム」のグループワーク実践を例にとり、「子どもを虐待してしまう親の回復のためのプログラム」がどのように働き、どのような成果をもたらしているのかを描き、どうすれば孤独から回復できるのかを探ります。このようなプログラムに関心をもてない人、関心を抱いても参加する勇気がない人にとっても、ここには貴重なヒントがたくさん含まれているはずです。 「虐待」の連鎖を止め、自分を取り戻す道は、「独り」から始まります。 「独り」でいるあなたに、本書は語りかけたいと思っています。 【主な内容】 はじめに 独りから始まる──虐待とその背景 第1章 虐待渦中にある親の背景と回復への道のり 第2章 環境づくりと体のまとまり──回復のための空間 第3章 自分とのつながりと子どもとのつながりを作るワーク 第4章 声の響き合い──自分を語ること 第5章 プログラムを終えて──つながりの記憶 結 論 独りから始まるつながりと回復

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母親の孤独から回復する 虐待のグループワーク実践に学ぶ
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母親の孤独から回復する 虐待のグループワーク実践に学ぶ

発売日:2017年11月11日

増加の一途をたどる子どもへの「虐待」。気づいたら子どもを叩いてしまう、叩いてしまう自分を抑えられない……。そんな母親は、自分も子どもの頃に母親から叩かれたことに気づけず、不安と孤独の中にいる。「MY TREE ペアレンツ・プログラム」での実例を紹介しながら、「独り」から始めて自分を取り戻すための道を探っていく本書は、人知れず苦しんでいる母親たちにヒントを贈りたい、という思いとともに書かれた。 子どもに対する「虐待」についての児童相談所への相談件数は、現在10万件を越えています。1万件を越えたのが1999年のことですから、急激な増加を見せていることに疑いはありません。相談されず、表に出てこないケースを含めれば、その数はさらに増えることでしょう。 子どもを叩いてしまう母親は、なぜ増えているのでしょうか? なぜ彼女たちは、子どもを叩いてしまうのでしょうか? 気づいたら叩いてしまう。叩いてしまう自分を抑えられない……。中には、エスカレートして、子どもを死に至らしめてしまう場合すら起きています。 そんな母親には、自分自身が子どもだった頃に母親に叩かれた恐怖、そこから生まれた孤立感があることがめずらしくありません。そのことに気づかぬまま、気づいたら自分も子どもを叩くようになってしまっているのです。 ──本書は、そんな孤独の中で苦しんでいる母親たちのために書かれました。 2001年に森田ゆり氏の考案で開始された「MY TREE ペアレンツ・プログラム」のグループワーク実践を例にとり、「子どもを虐待してしまう親の回復のためのプログラム」がどのように働き、どのような成果をもたらしているのかを描き、どうすれば孤独から回復できるのかを探ります。このようなプログラムに関心をもてない人、関心を抱いても参加する勇気がない人にとっても、ここには貴重なヒントがたくさん含まれているはずです。 「虐待」の連鎖を止め、自分を取り戻す道は、「独り」から始まります。 「独り」でいるあなたに、本書は語りかけたいと思っています。 【主な内容】 はじめに 独りから始まる──虐待とその背景 第1章 虐待渦中にある親の背景と回復への道のり 第2章 環境づくりと体のまとまり──回復のための空間 第3章 自分とのつながりと子どもとのつながりを作るワーク 第4章 声の響き合い──自分を語ること 第5章 プログラムを終えて──つながりの記憶 結 論 独りから始まるつながりと回復

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