石を抱いた樹(上)
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石を抱いた樹

イシヲダイタキ

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巨木は、地中深く、石を抱いているものだ。……名門・布施学園の理事長・布施英之は、樹木を愛し、学園のマンモス化により、緑が失われていくのを憂えていた。折しも20年の歳月を経て、敗戦の混乱のうちに、生き別れた息子が姿を現わす。大地にしっかり根を張ろうと、父と子それぞれに歩む道を描く、感動の長編問題小説。生き別れた息子との再会、親子の運命……水上文学のロマンチシズムの源泉がここにある!

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石を抱いた樹(下)
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石を抱いた樹(下)

発売日:1984年04月09日

ガンに倒れた妻の見舞に明け暮れ、学園の醜い内部抗争に悩む、名門学園の理事長・布施英之の前に、くちなしの花のような雰囲気の漂う光子が、問題生徒の姉として出現した。妻が死んで、別府の障害児施設で健気に働く息子を訪ねた英之は、新しい人生を夢見るのだが……。根なし草に似た現代人の孤独を、哀調豊かに描く感動の名作。人間の抱え持つ奥深い悪を描いた、水上文学の魅力の源泉を明かす長編小説。

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