鷲の歌(上)
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鷲の歌

ワシノウタ

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安政年間、琉球王国は日中両国に従属させられ、苦渋の中にあった。王朝高官は二派に分裂し、将来への確たる展望も見出せない。折しも、対外国貿易拠点としての利用を目論む薩摩藩主・島津斉彬(なりあきら)の圧力が、この島国を襲う。王朝の苦しみは、民衆の上にもさまざまな形で暗い影を落としはじめていた……。該博な知識と卓越した史観で、強大国の利害に翻弄される小国の悲哀と知識人の悩みを綴る歴史巨編。<上下巻>

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鷲の歌(下)
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鷲の歌(下)

発売日:1995年09月18日

琉球の苦衷を察した薩摩の新代官・市来四郎は、架空国家トカラを作り対外貿易に利用するが、琉球王朝内の薩摩憎しの声はおさえきれない。一方、薩摩藩内にも島津斉彬(なりあきら)の積極貿易をめぐる対立が顕在化していた。しかし、思いもかけぬ斉彬の急死が、状祝を一変させた。衝撃的な運命が、市来や琉球の親薩摩派親方たちの上に降りかかる! 史伝文学の巨匠が万感の想いをこめて描き上げた、幕未琉球の悲劇。薩摩と明国のエゴに悩む小国の行方! <上下巻>

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