友達未遂
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友達未遂

トモダチミスイ

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「これでみんな共犯者ね」。少女たちは傷つき、悩み、自分たちの道を選び取る。全寮制女子高である星華高等学校は、街から離れた山奥にあり、規律に厳しいことで有名だった。さらに同校には「マザー制度」というものがある。新入生を「チャイルド」、3年生を「マザー」といって寝食を共にしつつルールやマナーを教えるというものだ。伝統と格式のある学園の寮で、不審な事件が次々と起きルームメイト4人が巻き込まれていく。 ――書評家 大矢博子氏「すべての世代に薦めたい一冊だ」 四人が悩みを分かち合い助け合うというような、安易な展開ではない。彼女たちは友達ですらない、ただのルームメイトだ。だがそのルームメイトがわずかな綻びや変化を見たとき、彼女たちがそれぞれどんな行動に出たか、どうかじっくり確かめてほしい。自分のことで手一杯だった少女が、きっかけはどうであれ、動機は何であれ、他者に目を向ける――それは「自分だけの世界」から「他者と関わる世界」への転換点なのである。 ――書評家 村上貴史氏「ひりひりとした緊張感に支配された物語」 いや素晴らしい。 とにかく素晴らしい。 そう手放しで褒め称えたくなるほどに、『友達未遂』は素晴らしい。 〈ストーリー〉 創立130年の全寮制年女子高である星華高等学校は、街から離れた山奥にあり規律に厳しいことで地元では有名だった。さらに同校には特徴的な「マザー制度」というものがある。3年生を「マザー」、新入生を「チャイルド」といって寝食を共にしつつルールやマナーを教えるというものだ。入学式の3週間前早々に同校にやってきた一之瀬茜は、家庭に居場所がなかった。一人で生きていくことを誓っていた茜はしかし、マザーである緑川桜子にかわいがられ、とまどう。そんな茜の周りである日不審な事件が起きた。茜と桜子、ルームメイトの真琴と千尋の4人は事件をきっかけに自分たちの運命と向き合うことになって・・・・・・。

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友達未遂
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友達未遂

発売日:2021年10月15日

「これでみんな、共犯者ね」 秘密を抱える4人の少女。 その仮面がはがれる時、 校舎で事件は起きる――。 書評家、書店員、各紙誌が大絶賛した 一気読み必至のサスペンス、ついに文庫化! 親に捨てられ居場所を失った茜は街から離れた山奥の全寮制の女子校へ入学した。桜子、千尋、真琴の3人のルームメイトと共同生活をする中で、肖像画の破壊など不審な事件に巻き込まれる。浮かび上がる4人の深刻な問題。そして、嫉妬、憧れ、トラウマ、怒り。それらが交錯するとき、事態は思わぬ方向へ……。

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