チーム・オベリベリ
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チーム・オベリベリ

チーム オベリベリ

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約140年前、その女性は、北海道十勝の原野へ渡った オベリベリ――和人たちによって「帯広」とされた新天地 明治の先進教育を受けた彼女は、いかに生き抜こうとしたのか 開拓に身を投じた実在の若者たちを基にした、著者が初めて挑む長篇リアル・フィクション 〈明治維新という大きな時代の変わり目を体験した上に、それまでとまったく異なる世界に身を投じる若者たちの姿は、今、世界的な新型コロナウイルスの流行により、またもや大きな時代の変わり目を経験しなければならない私たちに何を思わせ、感じさせることだろうか〉――乃南アサ 文明開化の横浜で時代の最先端にいた女性は“その地”でいかに生きたか 私たちの代が、捨て石になるつもりでやっていかなければ この土地は、私たちを容易に受け入れてはくれない 宣教師たちが開いた横浜の共立女学校に学ぶ鈴木カネは、父や兄にならって聖書の教えを受け、勉学に励んでいた。兄の銃太郎は、神学校で一緒だった渡辺勝、依田勉三と北海道開拓について考え始めている。彼らは勉三を中心に「晩成社」を興し、新天地へ向かう準備を進める。明治15(1882)年、23歳になったカネは女学校を卒業し、渡辺勝と結婚、そしてオベリベリとよばれた帯広へ行くことを決意する。

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チーム・オベリベリ (下)
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チーム・オベリベリ (下)

発売日:2022年07月15日

私たちの代が、捨て石になるつもりでやっていかなければ、 この地は、私たちを容易に受け入れてはくれない。 依然としてオベリベリでの生活は苦しい。 初めての豊作を喜ぶのもつかの間、借金を返済するため年貢を取られる。 入植した家は当初の十三軒から六軒に減らした。 「晩成社」幹部チーム三人の間に不協和音が流れるが――。 美しく神々しい北の大地で、それでもカネはたくましく生きる。 史実を基に描いた感動長編。

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