
電子あり
揺籠のアディポクル
ユリカゴノアディポクル
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孤立した無菌病棟に、少年と少女。 翌朝、一人だけになった。 ウイルスすら出入り不能の密室でーー 彼女を誰が殺した? ☆☆☆ 『ジェリーフィッシュは凍らない』の著者による 甘く切ない青春の痛みをまとった 本格ミステリ ☆☆☆ 半人形――それがコノハの最初の印象だ。 隻腕義手の痩せた少女が、タケルのただひとりの同居人だった。 医師の柳や看護師の若林とともに、病原体に弱い二人を守るはずだった無菌病棟、通称《クレイドル》。 しかし、ある大嵐の日、《クレイドル》は貯水槽に通路を寸断され、外界から隔絶される。 不安と焦燥を胸に、二人は眠りに就き、 ――そして翌日、コノハはメスを胸に突き立てられ、死んでいた。 外気にすら触れられない彼女を、誰が殺した?