虹に立つ侍(上)
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虹に立つ侍

ニジニ タツサムライ

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飄然と江戸の宵を歩いていた笹井又四郎は、尼崎十万石のお家騒動にまきこまれる。藩主・松平伊勢守が引退し、跡目は嫡子・寿五郎が、将軍家の喜久姫と縁組して継ぐことになっていた。が、家老・岩崎の一党は妾腹の松之丞を推して策動、寿五郎を監禁した。喜久姫との婚約の日は迫っている……。「謎の侍」笹井又四郎は立った。機略に富み剣は無双、彼が女元締め・お香と「のぞき屋」源太を手下に、先ず打った奇手。それは単身、喜久姫を説得して婚儀を延ばすことであった。次に彼は如何にして、寿五郎を厳戒の中から救出するのか。素浪人を装う又四郎とは、そも何者なのか!? <上下巻>

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虹に立つ侍(下)
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虹に立つ侍(下)

発売日:2021年08月27日

家老・岩崎とその一味の奸計は、緻密だ。「御舎弟松之丞さま御国入り」と詐って、監禁中の世嗣ぎ・寿五郎を、江戸から尼崎に送り「癈人」にしようとしている。笹井又四郎は、その行列を襲い、寿五郎を救出しなければならぬ。無論、悪党一味はワナを仕掛けて、それを待つはずだ……。又四郎に、厄介がまたひとつ殖えた。それは将軍家姫君の喜久姫が、身を腰元にやつしても、又四郎に同行するというのだ。姫は尼崎家への嫁入りよりも、又四郎の颯爽たる侍ぶりに魅せられたらしい。「虹に立つ侍」又四郎も、こうなれば身分を明かさぬ訳にはいかぬ。寿五郎の行列は発った。<上下巻>

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