
近代イギリス政治外交史
キンダイイギリスセイジガイコウシ
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19世紀中期から20世紀初頭にかけてイギリス政治に登場した4人の政治家、ディズレーリ、グラッドストーン、チェンバリンおよびソールズベリの政治指導を解明し、これを通してこの期間のイギリスの政治外交の動向を描く。 【目次】 まえがき 第一章 ディズレーリの帝国主義とその史的背景 帝国と民衆 はしがき 第一節 帝国観と体制観 第二節 帝国主義政策の形成 第三節 帝国主義政策の実施と政治指導 第四節 帝国主義による体制の攪乱 むすび 第二章 グラッドストーンの外交政策とその崩壊 はしがき 第一節 基本方針 第二節 後進地域における民族主義の圧力による基本方針の動揺 第三節 後進資本主義諸国の衝撃 第四節 悲劇的エピローグ むすび 第三章 チェンバリンの帝国政策 帝国と体制 はしがき 第一節 新急進主義と帝国構想 第二節 帝国構想の二側面 第三節 帝国主義による民衆操作 第四節 「社会帝国主義」 むすび 第四章 ソールズベリの極東政策の展開過程 政治家の像と政策 はしがき 第一節 日清戦争前におけるソールズベリの清国像 第二節 状況の変化による清国像の崩壊 第三節 象徴的清国像の創造とそれに基づく政策 第四節 価値の清国地域像の形成とその修正過程 第五節 象徴的清国像の再生とそれに基づく政策 エピローグ 事項索引・人名索引
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近代イギリス政治外交史IV 人間・イメージ・政治
発売日:2025年03月10日
宥和政策をとらざるを得なかった当時の諸条件を、チェンバレンがいかに認識し、それを政策に反省させたのかの問題を、彼の性格と。政治外交の分野で抱いていた「均衡のイメージ」から解明する労作。 アーサー・ネヴィル・チェンバレン(1869~1940)は、1937年にボールドウィンの後をついて、保守党党首として首相となる。1918年に、首相に就く前には、蔵相として世界恐慌からの財政再建に手腕を発揮した。また、首相時代には、ナチスとの宥和的な政策をとったことでも知られる人物である。 全四巻の完結。 【目次】 まえがき 第一章 イギリス本国体制像 第一節 パーソナリティ 第二節 「自由統一主義」 第三節 財政と防衛 第二章 ヨーロッパ体制像 第一節 ロカルノ体制像とヴェルサイユ体制像 第二節 「均衡」のヨーロッパ体制像の創出 第三節 ヒトラーのイギリス像とイギリス労働運動のイギリス像 一 ヒトラーのイメージ 二 イギリス労働運動のイメージ 第四節 威嚇による「均衡」のイギリス像とその投影 一 「独墺合併」の影響 二 「五月危機」 第三章 威嚇と保障による「均衡」のイギリス像とその投影 第一節 ミュンヘン会談 一 背景 二 ベルヒテスガーデン会談 三 ゴーデスベルク「最後通牒」 四 ミュンヘン会談 第二節 ミュンヘンの余波 第四章 同盟による「均衡」のイギリス像とその投影 第一節 英伊関係 第二節 ドイツによるチェコスロヴァキアの解体 一 チェンバレン内閣の反応 二 イギリス労働運動の反応 三 ヒトラーの「敵意」のイギリス像 第五章 「均衡」のヨーロッパ体制像の崩壊 第一節 英仏ソ交渉 第二節 第二次世界戦争の勃発 あとがき 参考文献 人名索引・事項索引