影丸極道帖(下)
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影丸極道帖

カゲマルゴクドウチョウ

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脱獄した影丸は、八丁堀を嘲弄するかのように、佐久間一角斎、小栗玄庵らの命を狙う。かれらこそ、酒田左門を盟主に、前将軍の愛妾・お美代の方につらなる一味なのだ。悪虐な奸計で栄達をはかる一味に、影丸は恐怖の「復讐」を企図しているのか……。影丸とは、そも何者ぞ、白亭の捜査は難航し、また失踪した小夜と影丸は、どこかで奇しき縁に結ばれてもいるようだ。志賀三平もまた独自に、巧緻の策をめぐらせて、影丸の「影」を追っている。かくて三月の後、白亭が探りあてた事件の全容、そこに思いもかけぬ影丸の素顔が現れた! 終末まで息もつかせず展開する本格派ミステリー。<上下巻・完結>

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影丸極道帖(上)
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影丸極道帖(上)

発売日:2022年03月11日

天保13年9月、江戸を襲った台風の日、怪盗・影丸が脱獄した。江戸城内、大奥にまで侵入した剽盗だけに、奉行所の召喚状をすりかえて脱獄する、前代未聞の牢破りだった。同じ日、名与力・松並白亭の養女・小夜も何者かに誘拐された。そして、白亭と配下の同心・志賀三平は、この2つの怪事件を結ぶ謎に立ち向かう。不敵にも影丸は、「目指す相手は八丁堀!」と、かれらに挑戦してきたのだ。だが、目明し伝六、紋十郎ら悪党の名は浮かんでも、当の影丸は神出鬼没。しかも事件の背後には、将軍家継嗣をめぐる暗闘までも絡んでいる……。著者が秘材を傾けた本格派時代物推理の妙。<上下巻>

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