寝みだれ夜叉(下)
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寝みだれ夜叉

ネミダレヤシャ

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墓参の道すがら、美奈が無理無体見せつけられた高貴なお方の白昼の情事、これが事件の発端であった。竹馬の友、多聞の危急を救うために乗りだした町方同心・水木半九郎も、事件の重大さにたじろいだ。第一に、歴とした旗本・鷹取家の女主人(あるじ)のご乱行である。それに絡まる覆面の侍「影さま」と大道易者・天元堂百軒の奇行。加えて、薄倖の千世・加代姉妹の謎である。百両の受領証の謎は、何と解こうか? 姉妹の縁辺につながる町奉行・大岡越前守も、しらずしらず事件の渦中に吸いこまれていた。皮肉にも名判官・大岡の背には、目付役・下仁田大蔵の傲然たる眼が光っていた……。<上下巻・完結>

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寝みだれ夜叉(上)
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寝みだれ夜叉(上)

発売日:2022年03月11日

身寄りのない自分を育ててくれた叔父の墓参りにでた美奈は、その近くの梅屋敷で、見てはならぬ情事を見てしまった。白昼の悪夢のごとき光景! だがそれがモトで、美奈は水死……いや、殺されたのであった。恋人・長谷川多聞の驚き! 多聞は狼狽して、水木半九郎に助けをもとめた。半九郎は、いま売出しの町方同心である。しかし、半九郎が真剣になればなるほど、複雑な難事件であった。今様吉田御殿と騒がれる鷹取屋敷の椿の方、謎を秘めた紀州家の奥、幸うすい千世姉妹、闇を跳梁する頭巾の女、そして半九郎が最も頭を痛めたのは、上司・大岡越前守の疑惑の行動だった! <上下巻>

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