(訳註)中国近世刑法志(上)
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(訳註)中国近世刑法志

ヤクチュウ チュウゴクキンセイケイホウシ

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「律令は文辞古質にして看覧する者もって詳明しがたし。格勅は条文繁多にして検閲する者あるいは疑誤あり」(旧五代刑法志)。法文は旧中国知識階層においても取りつきにくく、その法制理解はもっぱら「刑法志」に基づくものであったと言われる。従来とかく見過ごされがちだが、刑法志とは法律そのものではなく、各王朝の総合的な歴史の一部分としての法制や刑罰の歴史である。本書は正史のうち十世紀以後の刑法志すべてについて原文を掲げ、現代日本語に訳し、更に詳細な注を付す基本資料の集大成。時代ごとの特色とともに、その根底に流れ常に意識されてきた中国法の立体的理解へと導く必読の書。下冊は元と明を収録する。 【目次より】 序 はじめに 解題にかえて(上) 譯注 奮五代史刑法志 譯注 宋史刑法志 譯注 遼史刑法志 譯注 金史刑志

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(訳註)中国近世刑法志(下)
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(訳註)中国近世刑法志(下)

発売日:2022年02月25日

十世紀以後の中国の正史刑法志すべてについて原文を掲げ、現代日本語に訳し、更に詳細な注を施した基本資料の集大成。本冊は元と明を収める。元史刑法志は一千条を超す法文からなる。とかく元代には漢民族王朝のような整備・系統だった法典は編纂されなかったと思われがちである。しかし元朝八十年の法典編纂の苦悩は、宋代からの同じ悩みを継承し、やがて明初の新しい立法に結実してゆく重要な過程であった。また、明史刑法志は厖大な法制資料をコンパクトにまとめ主な問題点や特徴を要領よく抑えて、明代史の流れの中で刑政概念を掴むのに役立つ。法制や刑罰の、各時代における生きた立体像とともに、時代を超えて存在する「中国的な法」を浮かび上がらせる必読文献。既刊の上冊は五代、宋、遼、金を収録。 【目次より】 はじめに 解題にかえて(下) 譯注 元史刑法志 譯注 明史刑法志 あとがき

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