宮田光雄思想史論集1:平和思想史研究
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宮田光雄思想史論集

ミヤタミツオシソウシロンシュウ

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本書は古代より現代まで、キリスト教を軸とする平和思想の流れをたどり、近代の代表的思想家の《平和と戦争の論理の交錯》を通じて、永続的平和の前提条件を明らかにした平和の思想史。《秩序と安寧》という従来の平和概念を超えて、《不公正な社会構造の解体》にこそ真の平和の確立があるとする今日的視点がみごとに展開される。旧著『平和の思想史的研究』から二論考を差し替え、あらたに五論考を増補した決定版。 【目次より】 I 1 神の平和と地の平和 《平和》の原型 2 キリスト教平和運動の思想 付論 社会主義社会の宗教と平和 平和と暴力との見方について II 3 近代思想史の平和構想 付論 グローバリゼーションの只中で 《文明の衝突》から《世界エートス》へ 4 カントの平和論と現代 5 クラウゼヴィッツの戦争論と現代 6 政治における敵味方の論理 7 平和倫理としての生への畏敬 アルバート・シュヴァイツァーの平和思想 III 8 核の迷信からの脱却 9 非武装国民抵抗の構想 10 国を守るとは何か あとがき 解説と解題に代えて

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宮田光雄思想史論集5:近代ドイツ政治思想史研究
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宮田光雄思想史論集5:近代ドイツ政治思想史研究

発売日:2022年02月25日

本巻には、ルター、カント、ロマン主義に即して近代ドイツ政治思想の特質を探った、著者の研究初期から近年までの論考一二編を収録する。巻末には補章として、フンボルト財団研究奨学生「研究報告」のドイツ語論文を収載。本巻をもって〈宮田光雄思想史論集〉全八巻、ここに完結。 【目次より】 序章 思想史基礎概念 1 政治哲学 2 政治と倫理 3 抵抗権 4 寛容 5 ファシズム I 1 ドイツ近現代史の中のルター像 神学的・政治学的考察 はじめに 一 近代ドイツ史の中のルター像 二 ナチ・ドイツ時代のルター像 《ルターとヒトラー》一九三三年 三 ナチ党リーダーのルター像 四 ドイツ敗戦後のルター像 《ヒトラーとルター》一九四五─四七年 五 おわりに 歴史的遺産の省察のために 2 カントの政治哲学についての一考察 ドイツ啓蒙主義の思想構造 はじめに 一 ドイツ啓蒙主義の一般的特質 二 カントの政治哲学 《フランス革命のドイツ的理論》 三 カントの政治哲学(続) そのドイツ的特質と限界 むすび カント哲学とドイツ啓蒙主義 3 ノヴァーリスの詩的国家論 初期ロマン主義の思想構造 はじめに 一 初期ロマン主義の思想的特質 《ロマン主義的イロニー》から《魔術的観念論》まで 二 ヴァーリスの詩的国家論 付論 精神と権力 近代ドイツ思想の構造的位相 II 4 近代化と文明化 D・ゼンクハース『諸文明の内なる衝突』を読む: 一 近代化による《諸文明の内なる衝突》 二 著者の研究足跡と平和構築の将来 付論 ドイツ国家主義の史的構造 5 近代デモクラシーの思想と制度 一 デモクラシーとは何か 二 基本的人権とデモクラシー 三 権力分立制とデモクラシー 四 代表議会制とテモクラシー 〔追記〕 《院外野党》運動の論理 6  現代都市と市民教育 一 現代都市と市民運動 二 市民教育の哲学 1) 啓蒙 2) 政治参加 3) 市民的不服従 三 市民運動と自己規律 III 補章 Die Struktur und Funktion des modernen Geistes in Deutschla. Ein Beitrag zur Frage der geistesgeschichtlichen Unterlage des Nationalsozialismus:… あとがき 解説と解題に代えて

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