文芸(単行本)作品一覧

うたかた(上)
うたかた(上)
著:渡辺 淳一,装画:エミリオ・グレコ,その他:松井 芝翠,装丁:三嶋 典東
文芸(単行本)
新しき情念(パッション)の讃歌! この世はすべて「うたかた」だから、現実(いま)を燃えて生きねばならぬ。家庭、夫、妻、子供、常識、倫理。人間を拘束するあらゆるものを振り捨てて謳う、鮮烈な愛と性の讃歌。限りなく深まる愛の危うさを描く当代随一の華麗な筆致!
秋ホテル
秋ホテル
著:北方 謙三,装丁:安彦 勝博
文芸(単行本)
別れた女からの手紙が男の心に火をつけた!伊豆の小さなホテルの主人として、平穏な日々を送っている私のところに、突然2人の男が訪ねてきた。男は私の昔の恋人の名を告げた。北方ハードボイルドの秀作。
総統奪取
総統奪取
著:生島 治郎,装丁:安彦 勝博
文芸(単行本)
国民党政府の蒋介石総統を拉致してほしい!依頼主は,上海に本拠を置くアメリカの煙草会社の老社長.西安事変前後の中国を舞台に,名作「黄土の奔流」の主人公,紅真吾が大活躍する,冒険推理小説の白眉!
密室法廷
密室法廷
著:和久 峻三,装画:日下 賢二,装丁:安彦 勝博
文芸(単行本)
美貎の女性弁護士殺人未遂事件の意外な顛末京都の名門・華房家の主・斉由子がアル中の夫に撃たれた。事件現場は密室。一命をとりとめた斉由子は弁護士として夫を弁護すると宣言。迫力満点の長篇法廷推理。
身分帳
身分帳
著:佐木 隆三,装丁:司 修
文芸(単行本)
受刑10犯,戸籍のない男の軌跡を描く傑作たった一人で生きてゆかねばならぬ刑務所満期出所後の男を主人公に,個人と社会の関係,人間の生の軌跡を,卓抜な視線で描く文壇騒然の著者渾身の力作長篇小説!
やすらかに今はねむり給え
やすらかに今はねむり給え
著:林 京子,装画:司 修,装丁:中島 かほる
文芸(単行本)
原爆にたおれた師,友人たちへのレクイエム著者は勤労動員された女学生として長崎で被爆した.昭和20年8月9日までの息づまる日々.亡き師の日誌をたよりに理不尽なものへの憤りと過酷な青春を綴る小説
神童記
神童記
著:藤川 桂介,装丁:安彦 勝博
文芸(単行本)
古代大和の権力闘争を舞台にした幻想叙事譚仏を受け入れようとする月夜見氏と神を信望する日別氏との権力闘争が展開するなか、真の大王たる者に選ばれれるのは誰か。壮大な構想に拠る古代史ファンタジー。
虚名
虚名
著:西木 正明,装丁:宇野 亜喜良
文芸(単行本)
芸能界に棲む男女の愛と憎しみを描く作品集新人歌手と同棲中の私が受けた男からの不可解な電話。幻の恋敵に対して心ゆらぐ私を描いた標題作ほか、1960年代の芸能人たちの私生活に迫る、野心作6篇収録
遠い太鼓
遠い太鼓
著:村上 春樹
文芸(単行本)
ギリシャ・イタリアなど数年間に亘る滞在記『ノルウェイの森』執筆直前から3年間の海外生活を、軽やかに楽しく、さらに作家の内なる呟きを爽やかに書き下ろした、待望の長篇エッセイ。
群青の湖
群青の湖
著:芝木 好子,装丁:中島 かほる
文芸(単行本)
美と愛,家と女の生を格調高く描く傑作長篇近江の旧家に嫁ぎ,姑との確執,夫の裏切りから幼子と死を考えるのだが,琵琶湖の青を染織に写すことに生きる道を見出す.家の重みと女の生を格調ある筆致で描く
雨物語
雨物語
著:半村 良,装丁:坪内 成晃
文芸(単行本)
「雨やどり」の名手・半村良の酒場小説。 新宿の酒場<雨女>は、客同士が時事問題を遠慮なく論じ合う常設会場のような趣があった……。「雨やどり」の名手・半村良のちょっとユニークな酒場小説。
梅安冬時雨
梅安冬時雨
著:池波 正太郎,装丁:辰巳 四郎
文芸(単行本)
魔風(まかぜ)渦巻く品川宿に揃いもそろった極悪人。邪剣閃(ひらめ)く、妖剣躍る。生かして置けぬ悪人輩に、鬼の梅安仕掛け針。 憂き世の辛さはわかっているが許しちゃならない非道は非道。夕焼け染まった大川端に仕掛けのあとの蜆(しじみ)汁。彦さん、今夜は悲しい酒だ。
東京小説
東京小説
著:野坂 昭如,装丁:諸藤 剛司
文芸(単行本)
東京の日常の底にうごめく諸々の思いを描く広告代理店開発室長の胸をときめかせる、雨に濡れる新聞配達少女のTシャツ姿。東京の日常の底に生起する様々な出来事を、独特の洗練された文章で綴る掌篇集。
きららの指輪たち
きららの指輪たち
著:藤堂 志津子,装丁:三嶋 典東
文芸(単行本)
現代女性の生きる方向を探る待望の長篇. 新しいマンションの3LDKに住み始めた32歳の女性たち.新しい愛の生活に備えた引っ越しでもあったし,一つの愛を断ち切るための住み方でもあったが…….
近代史を拓いた女性たち 日本女子大学に学んだ人たち
近代史を拓いた女性たち 日本女子大学に学んだ人たち
著:青木 生子,装丁:中島 かほる
文芸(単行本)
日本女子大学卒の様々な分野で活躍した女性近代史において女性としての活躍の足跡を残した人たちを十一人語ったもの.山川登美子・平塚らいてう・丹下うめ・上代たの・高村智恵子・網野菊・原口鶴子ほか.
森に訊け
森に訊け
著:橋本 克彦,装丁:熊谷 博人
文芸(単行本)
死線上の自然を守るために行動する人びと!木曽御岳山のヒノキを食い荒すカモシカをめぐって国と格闘する男、知床の自然保護に全力投球の町長、樹の病をなおす名医など環境破壊に怒る日本人の姿を描く。
冬の少年
冬の少年
著:清水 邦夫,装画:山中 現,装丁:中島 かほる
文芸(単行本)
少年時代への郷愁に満ちた著者初の小説集!まるで迷路のような過去の記憶を探ってゆきながら、少年時代の夢と憧れを鮮やかに描いた芥川賞候補作の表題作他、ノスタルジ-とユ-モアに溢れた名中編を収録!
ウォ-ク in チャコ-ルグレイ
ウォ-ク in チャコ-ルグレイ
著:干刈 あがた,装画:川久保 悦子,装丁:菊地 信義
文芸(単行本)
灰色の青春をひたむきに生きる女子学生の姿1960年代のはじめ,キャンパスに女子学生は少なかった.新聞作りのサ-クルでの異性のこと等,こだわり,悩み,迷いながらひたむきに生きる若い群像を描く.
ザンギリ愚連隊
ザンギリ愚連隊
著:早乙女 貢,装画:村上 豊,装丁:熊谷 博人
文芸(単行本)
彰義隊の残党が薩長を相手に立ち上がった!元旗本直参、奥野左京は彰義隊の生き残りである。江戸は東京と変わり、天下は薩長のものになっていた。上野の山の仕返しにと敢然と戦いを挑む痛快時代ピカレスク
骨たち(ボ-ンズ)
骨たち(ボ-ンズ)
著:チェンジェライ・ホ-ヴェ,訳:福島 富士男,装丁:司 修
文芸(単行本)
本年度野間アフリカ賞,大江健三郎氏激賞作ジンバブエ独立戦争のさなか,戦乱に斃れた兵士とその恋人,兵士の母と父らの独白の連鎖を通じて鮮明に力強く物語られる.アフリカ文学の新たな息吹きの完訳.