文芸(単行本)作品一覧
萩原朔太郎
文芸(単行本)
朔太郎の芸術と生活を鮮やかに論じた労作!詩という文学形式の上で,論理をのりこえ時空を超越してつくる朔太郎の詩は,現代詩の特徴を最もよくあらわし,現代詩に不朽の名声を樹立した.その全体像を解明
国語入試問題必勝法
文芸(単行本)
好評『蕎麦ときしめん』に続く鬼才の傑作集国語の入試問題に正解ははたしてあるのだろうか? 誰もが一度は経験したことのある国語の試験問題に対する違和感を明快に解決し秘策を授けてくれる教師の出現!
小さい山と椿の花
文芸(単行本)
八十年余の人生を色濃く映す最新エッセイ集八十を過ぎて孫と二人で訪ねた故郷長崎のこと,東欧への旅,故人となった野上弥生子,円地文子さんについて,暮しの中の事等.人生の味を色濃く映したエッセイ集
青函トンネル
文芸(単行本)
トンネルに20有余年かけた男達のドラマ!掘削開始は昭和39年5月.本坑貫通が61年9月.相次ぐ出水事故に,一時は工事中止が国会で論議までされながら初志貫徹した男達を追った迫真のドキュメント!
懐かしい年への手紙
文芸(単行本)
大江文学の最高峰――書下ろし長篇1千枚!永遠の夢の時――その規範は「生」をいかに導いてくれるのか? ダンテの描く地獄と煉獄のはざまで,いつまでも循環する時に生きる現代人の魂の行末を描く傑作.
駅に佇つ人
文芸(単行本)
事件に巻きこまれ揺れ動く女心を清新に描く年下の塾教師と愛し合う若妻を襲った突然のフラッシュ.脅迫主が死体となり通りかかった塾教師が犯人として逮捕された….表題作ほか小説現代連作短篇4本収録.

伊藤整氏 こいぶみ往来
文芸(単行本)
往復書簡180通。伊藤整氏の結婚までの経緯。若き詩人・伊藤整氏は昭和3年春、貞子とめぐり逢う。東京と北国札幌の間で交された往復書簡180通は青春の日の愛と真実に満ち溢れ二人の結婚に至るまでを清烈に語る。
秩父事件の女たち
文芸(単行本)
秩父事件を女たちの視点から捉え直す作品.いつも事件を起すのは男で,秩父事件では刑死,獄死十余名,罰金刑千五百人に及んだが,残された家族を支えるのは妻たちであり,本書は秩父事件後史ともいえる.
悲歌 大伴家持
文芸(単行本)
渦巻く陰謀に耐え,万葉集を編んだ大歌人.武人の家・大伴の頂点に立ち,強まる藤原一族の権力とそれに抵抗する旧勢力の陰謀・争闘にもまれながら,防人の歌を集め,万葉集を編成しあげた歌人家持の一生.
風のタ-ン・ロ-ド
文芸(単行本)
本年度江戸川乱歩賞受賞の本格長編推理. カメラマン・芹沢顕二が神戸に帰ってきた.パブ「ル-エ」で一年前に起こった殺人事件の謎を追究するためである.芹沢の前に「ル-エ」を舞台に第二の殺人が….

ノルウェイの森(下)
文芸(単行本)
静かに、そして激しく 哀しみの余韻 再び……
彼らの求めたものの多くは既に失われてしまっていた。もうそこから進むこともできず、戻ることもできない、暗い森の奥に永遠に……。限りない喪失と再生を描く今いちばん激しい100パーセントの恋愛小説。

ノルウェイの森(上)
文芸(単行本)
いい尽くされた言葉より 心に残る この物語を……
この小説はこれまでに僕が1度も書かなかった種類の小説です。そしてどうしても1度書きたかった種類の小説です。これは恋愛小説です。ひどく古ぼけた呼び名だと思うけれど、それ以外にうまい言葉が思いつけないのです。激しくて、物静かで、哀しい、100パーセントの恋愛小説です。――村上春樹
幕末住友役員会
文芸(単行本)
幕末・維新の経営戦略を描く,歴史経済小説史上最大のピンチに遭遇した住友の進むべき道とは? 不況,乗っ取りの圧力をはね返し,住友を再生させた広瀬宰平の姿をユニ-クな経済的視点から浮き彫りにする
カナリアが囁く街 警察庁が震撼した七日間
文芸(単行本)
警察によるク-デタ-を描くサスペンス長編警察庁警備局長の事故死は,外郭団体セクション7のしわざだった! 政・財界深く根ざす大変動計画を阻止しようとする矢野警視正に放たれる銃弾.黒幕は誰だ?
裏金工作
文芸(単行本)
信用金庫を舞台に企まれた裏金作りの実態.絶対に帳簿に記録されるおそれがない裏金を6億円用意することを命ぜられた土木会社の専務が,信金を舞台にして企んだ合法的錬金術の実態を非情に描く経済小説.
王国燃ゆ 小説大友宗麟
文芸(単行本)
戦国の切支丹大名,大友宗麟の波乱の一生!九州豊後(大分)の大名,大友宗麟はフランシスコ・ザビエルと出会い,強い衝撃を受ける.キリスト教にめざめ,一人間の苦脳と自己矛盾を描く書下ろし歴史小説.

愛と幻想のファシズム(下)
文芸(単行本)
混乱の日本に誘発するパニックとクーデター。アメリカの金融資本と全面対決する“狩猟社”
1987年、この危険な小説はすでに現実だ!
恐慌後、ソビエトのIMF加入など、世界には奇妙な動きが相次いだ。それらは巨大金融企業集団「ザ・セブン」の暗躍を示すものだった。「ザ・セブン」はゾビエトと秘密協定を結び、危険なイスラエルを排除、日本を完全属国とするプランを実行に移していく。政治結社「狩猟社」は、「ザ・セブン」と対決すべく、自衛隊による擬装クーデターを起こし、ゼネスト後誕生した革新政権を倒して、イスラエル過激派と手を組み核の製造にも着手、さらに海底ケーブル切断による情報封鎖で、新たなパニックを誘発する。カリスマ鈴原冬二ひきいる「狩猟社」は日本を支配し、米ソ共同管理を崩すことができるのか?

愛と幻想のファシズム(上)
文芸(単行本)
世界恐慌!ドル暴落!日本経済壊滅!嵐の時代に現われた稀代の若きカリスマ。危険な予兆をはらんだ衝撃の近未来政治小説
1990年、中南米にデフォルトの波が起こり、世界経済は恐慌へと突入。アメリカは経済不安を理由に、各国の在米資産を凍結、日本は未曽有の危機を迎えた。サバイバリスト鈴原冬二をカリスマとする政治結社「狩猟社」には、官僚、企業家、思想家、法律家、学者、テロリストが集結し、社会的ダーウィニズムを実行していく。良識派は彼らをファシストと呼んだが、「狩猟社」は過激派をつぶし、労組のストを破壊し、要人にテロを加え、反対派を廃人にしながら、一気に日本の中枢を獲ろうとする。そんな彼らの前に、恐慌後秘密結成された多国籍企業集団「ザ・セブン」が徐々にその恐るべき姿を現わす。
転がる石のように
文芸(単行本)
アメリカへ渡った青年の夢を描く長篇小説.ジャズギタ-を弾きながらアメリカ人になってしまいたいと痛切に願うひとりの青年の遍歴.青春のナイ-ブな優しさとなまなましい屈辱感を見事に描く青春放浪小説
大久保長安
文芸(単行本)
ナンバ-2の栄光と悲惨,書下ろし歴史小説信玄,家康の二君に仕え,徳川幕府創業期に異例の昇進を遂げた大久保長安.テクノクラ-トとして抜群の業績を遺しながら抹殺された男の,謎に包まれた波乱の生涯