文芸(単行本)作品一覧

犬死伝 赫ける、草莽の志士
文芸(単行本)
「倒幕」と「年貢半減」を目指す小島四郎は、江戸で「青雲隊」を結成。後に京に上って、薩摩藩の西郷吉之助(のちの隆盛)と面会し、江戸の攪乱を頼まれる。四郎は江戸に戻り、相楽総三と名乗って江戸周辺で強盗・放火を繰り返す。とどめは庄内藩襲撃と江戸城放火。幕府側の反撃に遭い京へ落ち延びるが、東征隊の先鋒隊に任じられ「赤報隊」と命名する。だが東山道を進む途中、自隊が「偽官軍」と呼ばれているとの情報が……。
「倒幕」と「年貢半減」を目指す小島四郎は、尊皇派と佐幕派がしのぎを削る江戸で「青雲隊」を結成。後に京に上って、薩摩藩の大物・西郷吉之助(のちの隆盛)と面会する。その席で頼まれたのは、江戸の攪乱。幕府の砦を乱すことで、幕軍の最後の反撃を誘い出す策だった。西郷の要請を受け入れた四郎は早速江戸に引き返す。相楽総三と名乗り薩摩邸を根城に、江戸やその周辺で強盗・放火を繰り返す。とどめは、江戸を守る庄内藩への襲撃と江戸城二の丸への放火。幕府側の反撃に遭い、総三と青雲隊は命からがら江戸から京へ落ち延びる。総三の江戸攪乱が功を奏し、京では「鳥羽・伏見の戦い」が勃発し薩長が勝利する。総三は東征隊の栄誉ある先鋒隊に任じられ、「赤報隊」と命名して隊長の座に就いた。江戸一番乗りを果たすべく、意気揚々と進む東山道。だが、下諏訪の手前で信じがたい情報が入る。自隊が「偽官軍」と呼ばれているらしいのだ……。

BB/PP
文芸(単行本)
沙汰のかぎりを尽くし、生身の女の血肉にはもう飽いた、という現代の青ひげ公BBが余生の伴侶として購入した最高級の人工知能を持つ美しい女PP。夫への愛と尊敬のみをインプットされ、世界のことも異性のことも何も知らない真っ白なカンバス地のようなこの女なら愛せるようになるかもしれない、切り刻みたくなったりはしないかもしれない、と密かに思うBBだったが……。衝撃の表題作ほか全9編を収める芥川賞作家の傑作小説集
この女ならおれは愛せるかもしれない──人工知能搭載の最上級の“ヒト型擬體“を余生の伴侶として手にいれた青髭公を描く衝撃の表題作他、またいとこの姉妹と過ごした12歳の夏の夜のひとときを回想する『石蹴り』、病に倒れた旧友を見舞い「記憶」の意味について語り合う『手摺りを伝って』 など、魅惑の9篇を収録する芥川賞作家の傑作小説集。
目次
BB/ PP
石蹴り
手摺りを伝って
四人目の男
ミステリオ-ソ
水杙
ツユクサと射手座
薄ぼんやりと、ゆらりと二つ
T字路の時間

現世怪談 招かざる客
文芸(単行本)
六甲山の無限ループに現れた大鳥居!?死者から叩き付けられたダイヤの指輪!?雑木林に突然現れた「どこでもドア」!?この世で起きた奇妙で恐ろしき怪異の数々。著者が現地へ足を運び、蒐集した21の実話怪談。
六甲山の無限ループに現れた大鳥居!?
死者から叩き付けられたダイヤの指輪!?
雑木林に突然現れた「どこでもドア」!?
この世で起きた
奇妙で恐ろしき怪異の数々。
「新耳袋」「九十九怪談」著者の新シリーズ誕生
日本各地には今なお多くの怪異が目撃されているという。
著者が現地へ足を運び、蒐集した21の実話怪談。

ビジュアル年表 台湾統治五十年
文芸(単行本)
台湾の国立台湾歴史博物館および秋恵文庫の協力のもと、多数の歴史資料と文物をカラー写真で紹介しつつ、日本統治時代の五十年の歴史を、一小説家の目から紐解いていくビジュアル歴史クロニクル。日本の敗戦から七十年余り――今こそ、偏りと偽りのない視座から見つめるべき、台湾と日本の〈1895-1945〉の半世紀を振り返る。
五十年間、日本は初めての植民地であった台湾と、どう向き合い、関わり、そして何を残したのだろうか。半世紀間だけでも同じ国の人間として生きた事実とその歴史とを、一度きちんと知っておく必要がある。
(本文第一章より抜粋)
台湾の国立台湾歴史博物館および秋恵文庫の協力のもと、多数の歴史資料と文物をカラー写真で紹介しつつ、日本統治時代の五十年の歴史を、一小説家の目から紐解いていくビジュアル歴史クロニクル。
日本の敗戦から七十年余り――今こそ、偏りと偽りのない視座から見つめるべき、台湾と日本の〈1895-1945〉の半世紀を振り返る。

風の如く 高杉晋作篇
文芸(単行本)
吉田松陰という師を失っても、松陰の教えを守り続けた村塾の面々。だが、蛤御門の変で久坂玄瑞をはじめ、多くの塾生たちがこの世を去る。なんとか生き残った平九郎は、高杉とともに、日本の未来のため、最後まであがくことを決意する。
吉田松陰という師を失っても、松陰の教えを守り続けた村塾の面々。だが、蛤御門の変で久坂玄瑞をはじめ、多くの塾生たちがこの世を去る。諸外国が日本に詰め寄る中、一刻の猶予もならない。なんとか生き残った平九郎は、高杉とともに、日本の未来のため、最後まであがくことを決意する。

全能兵器AiCO
文芸(単行本)
航空自衛隊のベテランパイロット郷谷良平は、日本初の国産ステルス戦闘機誕生を目指して開発されている先端技術実証機ATD-X(通称・心神)にからむあるプロジェクトに参加するため岐阜基地内の飛行開発実験団に呼ばれる。だが、本当の研究対象は「ステルスハンター」、ステルス機を狩る戦闘機だという。航空サスペンスで一世を風靡してきた著者だからこそ書ける、新時代の国際航空インテリジェンス小説。
航空自衛隊のベテランパイロット郷谷良平は、日本初の国産ステルス戦闘機誕生を目指して開発されている先端技術実証機ATD-X(通称・心神)にからむあるプロジェクトに参加するため岐阜基地内の飛行開発実験団に呼ばれる。だが、そこからさらに連れて行かれた研究室で告げられた研究対象は「ステルスハンター」、ステルス機を狩る戦闘機であった。
時を同じくして、尖閣諸島付近で日本の民間機と中国の偵察機がそれぞれ原因不明の墜落事故を起こす。緊迫する東アジアの空で何があったのか──。
航空サスペンスで一世を風靡してきた著者だからこそ書ける、新時代の国際航空インテリジェンス小説。

ブラック・ドッグ
文芸(単行本)
目的のためには殺人も辞さない過激な動物愛護団体、<DOG>。遺棄動物の譲渡会が行われる会場に集まった隆平、栞、結愛と拓人たちは、<DOG>によって会場に閉じ込められ、謎の黒い獣に襲われる。獣から逃げるため、逃走を開始する人間たち。「ヒト」と「ケモノ」を隔てるのは何か。

パレイドリア・フェイス 水鏡推理
文芸(単行本)
〈人の死なないミステリ、謎は深まる〉大地震の後、山中に出現した巨大な土の塊。人の顔そっくりの隆起は「人面塚」と名付けられ、マスコミが殺到する。地球の成り立ちの常識を変える現象に、文科省タスクフォースのヒラ事務官・水鏡瑞希が挑む。「最近の事件とも共鳴する、胸躍るミステリー。その膨大な知識と緻密な構成に脱帽。水鏡瑞希は、時代が求めるヒロインだ!」―茂木健一郎(脳科学者)
腐敗に塗れた霞が関、官僚支配にたった一人立ち向かう女子事務官。話題沸騰の下克上ミステリ第3弾、金箔豪華装丁の単行本版。
大地震の後、山中に出現した巨大な土の塊。人の顔そっくりの隆起は「人面塚」と名付けられ、マスコミが貧村に殺到する。その隣村では地球のN極S極が逆転する現象の新たな証拠が見つかる。立て続けに発見された地球の成り立ちの常識を変える二大現象に、文科省タスクフォースのヒラ事務官・水鏡瑞希が挑む。
最近の事件とも共鳴する、胸躍るミステリー。その膨大な知識と緻密な構成に脱帽。水鏡瑞希は、時代が求めるヒロインだ!―茂木健一郎(脳科学者)
松岡圭祐の物語構築力は驚くばかりだ。シリーズの通しテーマともいうべき文科省の伏魔殿ぶりも詳らかにされ、社会派作品としても読み応えのあるものになっている。―香山二三郎(コラムニスト・文芸評論家)
科学の不正を糺すため、真理の鉄槌をおろす女神。ここに降臨! 地震によって起こった土地の隆起が、人の顔に見えることから起こった騒動を解明していく、女性国家公務員。人々の善意と悪意が交錯し、官僚たちの思惑に踊らされる庶民を助けるため、たった一人で立ち向かう。実に痛快な物語である。―東えりか(書評家)
パレイドリア(Pareidolia)とは?
雲の形が顔に見えたり、壁のしみの形が動物や虫に見えたりと、不定形の対象物が違ったものに見える現象。一度その現象に陥ってしまうとその知覚からなかなか逃れられない。
(講談社文庫版も同日刊行です)

童話作家になる方法
文芸(単行本)
累計100万部を突破し今夏、3Dアニメ映画として公開決定した児童文学『ルドルフとイッパイアッテナ』の原作者が”童話を書く秘訣”を伝授!「独創的物語を目指すな」、「テーマは後、先にプロット」といった童話創作の極意から、物語を思いつく方法、動物を上手く書く方法、新人賞に応募する人へのアドバイスなどの具体的なハウツーまでユーモアにあふれる筆致で語られます。児童書業界のさまざまな裏事情も紹介。
累計100万部を突破し今夏、3Dアニメ映画として公開決定した児童文学『ルドルフとイッパイアッテナ』の原作者が”童話を書く秘訣”を伝授!
「独創的物語を目指すなかれ」、「テーマは後、先にプロット」といった、物語とは何かを考えさせられるメッセージや、物語を思いつく方法、動物を上手く書く方法、新人賞に応募する人へのアドバイスなどの具体的なハウツーもユーモアにあふれる筆致で語られ、読み物としても楽しめます。「挿絵について」「児童書の読者について」など、児童書業界のさまざまな裏事情も紹介。
作家を目指す人、物語を書いてみたい人、童話のようなちょっと楽しい視点で毎日を過ごしてみたい人におすすめです。
「私にはそのときまだ、語るべき話、物語がまったくなかったのだ。ワープロの前にすわっても、書くことがなかったのである。
児童文学にしても童話にしても、そのようなものを書こうと思ったこともなく、それどころか最後にその類のものを読んでから二十年以上たっているのだ。いったい何をどうやって書いたらよいのか、私は見当がつかなかった。
『えーっ! 書くことがあったから、新人賞に応募しようと思ったんじゃないの?』
と、そう言いたくなる人もいるだろう。そう言いたい気持ちはわかるが、じっさい、ほんとうに、私には、入賞して三十万円もらった場合に買うべきものはあったが、応募するための物語はなかったのだ。
だが、肝心なことは、入賞して三十万円もらった場合に買うべきものがあったということであり、書くべき物語があるかどうかではない。三十万円は必要なのだ。それなら、物語は作ればいい!
じゃあ、どうやって?」
──本文より。

遊園地に行こう!
文芸(単行本)
明日も仕事に行くための、勇気と熱狂ここにあります! 感動を巻き起こせ! 『デパートへ行こう!』『ローカル線で行こう!』に続く累計25万部突破の「行こう!」シリーズ、待望の第3弾。奇跡の復活をとげた遊園地ファンタシア・パーク。夢を抱けない僕たちの前に、魔女が現れた――。真保裕一・作家生活25周年記念作品。読めば元気が出てくる痛快お仕事ミステリー!
明日も仕事に行くための、勇気と熱狂ここにあります!
感動を巻き起こせ!
大ヒット『デパートへ行こう!』『ローカル線で行こう!』
累計25万部突破「行こう!」シリーズ、待望の第3弾
奇跡の復活をとげた遊園地ファンタシア・パーク
夢を抱けない僕たちの前に、魔女が現れた――
真保裕一・作家生活25周年記念作品
読めば元気が出てくる痛快お仕事ミステリー

蜃気楼の犬
文芸(単行本)
正義など、どうでもいい。俺はただ、可愛い嫁から幸せを奪う可能性を、迷わず排除するだけだ。明日も明後日も。県警本部捜査一課の番場は、二回りも年の離れた身重の妻コヨリを愛し、日々捜査を続けるベテラン刑事。周囲は賞賛と若干の揶揄を込めて彼のことを呼ぶ――現場の番場。ルーキーの船越とともに難事件の捜査に取り組む中で、番場は自らの「正義」を見失っていく――。新江戸川乱歩賞作家が描く、新世代の連作警察小説。
正義など、どうでもいい。
俺はただ、可愛い嫁から幸せを奪う可能性を、迷わず排除するだけだ。明日も明後日も。
県警本部捜査一課の番場は、二回りも年の離れた身重の妻コヨリを愛し、日々捜査を続けるベテラン刑事。周囲の人間は賞賛と若干の揶揄を込めて彼のことを呼ぶ――現場の番場。
ルーキー刑事の船越とともに難事件の捜査に取り組む中で、番場は自らの「正義」を見失っていく――。
新江戸川乱歩賞作家が描く、新世代の連作警察小説。

竜と流木
文芸(単行本)
太平洋に浮かぶ美しい島、ミクロ・タタに棲む、愛くるしい両生類。ジョージは、泉の中でその生き物と戯れた瞬間に虜となる。ところが、泉をつぶすためにその両生類を隣の島の池に移したところ、夥しい死体が浮き上がった。また、父や同僚たちが真っ黒で俊敏なトカゲのようなものに立て続けに襲われ、噛まれてショック状態に。口中に細菌を持っているのだ。広がり続ける被害。しかしこれは始まりに過ぎなかった……。
太平洋に浮かぶ美しい島、ミクロ・タタに棲む愛くるしい両生類。
彼らは島の守り神と言われている。
ところが、インフラ整備のために泉をつぶしてから
島の異変が始まった。
真っ黒で俊敏なトカゲのような生物が、昼となく夜となく島民を襲う。
咬まれると口中の毒でショック状態に陥り、最悪死ぬ者も出てきた。
広がり続ける被害。しかしこれは始まりに過ぎなかった……。

炎罪
文芸(単行本)
京都市内にある自傷患者専門クリニック兼自宅が全焼。
精神科医・山之内一蔵が焼死体として発見され、妻・和代とは連絡がとれないままである。
警察はクリニックの患者で山之内医師とトラブルのあった連続放火犯・長門に疑いの目を向けるも決め手に欠け、さらには自殺説、行方不明の妻犯人説など様々な推理が飛び交い捜査が難航した。
混乱の中、下京署の片岡真子は山之内医師周辺のある事故に目を向け、思わぬ推理を展開するが……。
「お嬢」と呼ばれた京言葉の女性刑事が情熱で事件に挑む警察ミステリー!
デビュー10周年・乱歩賞作家・鏑木蓮が放つ渾身作!!

尻尾と心臓
文芸(単行本)
回り道をしなければ、見えないことがある。仕事にも、人生にも。――未知の経験を求めて経営コンサルタントから転職した笹島彩夏は、社命を帯びて子会社に出向してきた乾紀実彦とともに、新しい営業補助システムの開発に携わる。しかし強烈な個性を持つ社長の岩佐が支配する子会社の中で、余所者の二人は周囲からの反発と見えない壁に翻弄されて……。「会社」という闇の中で、二人が見出したものとは?
回り道をしなければ、見えないことがある。仕事にも、人生にも。――
未知の経験を求めて経営コンサルタントから転職した笹島彩夏は、社命を帯びて子会社に出向してきた乾紀実彦とともに、新しい営業補助システムの開発に携わる。しかし強烈な個性を持つ社長の岩佐が支配する子会社の中で、余所者の二人は周囲からの反発と見えない壁に翻弄されて……。「会社」という闇の中で、二人が見出したものとは?
読売賞作家が小説ならではのアプローチで現代の「仕事」の意味を問う傑作長篇小説。

旅立ちの季節
文芸(単行本)
自分らしく生き、死ぬというのは、どういうこと? 64歳、元海上保安庁の「海の男」、やもめ暮らし。主人公・楠木が考えた、終活=人生の自分らしい終え方の準備とは。北海道・小樽とフィンランドのオーロラ観測施設の雄大な風景を舞台に、元芥川賞候補のスイス人作家が描く感動作。

花舞う里
文芸(単行本)
親友が死んだのは、僕のせいだ-。そう思い、心が壊れてしまった潤。母親に連れられて愛知県の山奥・澄川にやってきた彼は、そこに「花祭り」という伝統神楽があることを学ぶ。神様なんていないと、周りに心を閉ざしていた潤だったが、澄川で出会った人々もみな、悲しみを抱えていることを知り、「花祭り」で舞う決意をする。

決戦!川中島
文芸(単行本)
累計8万部突破の「決戦!」シリーズ最新作! 武田VS上杉――戦国最強同士の激突、その時、二人の英雄は何を思うのか。原点にして、さらなる進化を遂げた「決戦!」を見届けよ!武田勢:武田信玄×宮本昌孝、武田信繁×矢野 隆、真田昌幸×乾 緑郎、山本勘助×「決戦!小説大賞」受賞・佐藤巖太郎。上杉勢:上杉謙信×冲方 丁、甘粕景持×木下昌輝、宇佐美定満×吉川永青
累計8万部突破の「決戦!」シリーズ最新作!
武田VS上杉――戦国最強同士の激突、その時、二人の英雄は何を思うのか。
プロアマの激戦を見事突破した「決戦!小説大賞」受賞者も参戦。
原点にして、さらなる進化をとげる「決戦!」を見届けよ!!
武田勢
武田信玄――宮本昌孝
武田信繁――矢野 隆
真田昌幸――乾 緑郎
山本勘助――佐藤巖太郎(「決戦!小説大賞」受賞者)
上杉勢
上杉謙信――冲方 丁
甘粕景持――木下昌輝
宇佐美定満――吉川永青

虹のふもと
文芸(単行本)
球界を代表するピッチャーとして海を渡り、MLBでも活躍した川井秀人。45歳となった今も、日本の独立リーグで現役を続ける。リーグはエクスパンションを決定。川井はハワイのチームに移籍する。待っていたのは、かつて「棄てた」一人娘の美利だった。独立リーグを足がかりに、「メジャー」を目指す若い選手やフロント陣の野心。その中で、元一流選手が「現役プロ」にこだわり続ける意味とは――。堂場スポーツ小説の最前線。
やめるなら――それは一体いつなんだ?
球界を代表するピッチャーとして海を渡り、MLBでも活躍した川井秀人。45歳となった今も、日本の独立リーグ「JMリーグ」でプロとして現役を続けている。人気拡大を目指し、リーグはエクスパンションを決定。川井は新設されるハワイのチームに移籍することに。そこで待っていたのは、かつて「棄てた」一人娘の美利だった。独立リーグを足がかりに、「メジャー」を目指す若い選手やフロント陣の野心。その中で、元一流選手のベテランが「現役プロ」にこだわり続ける意味とは――。堂場スポーツ小説の最前線。

ザ・ベストミステリーズ2016
文芸(単行本)
2015年ミステリーの最高峰!過去1年間に発表されたすべての短篇推理小説の中から、日本推理作家協会が選び抜いた至高の作品だけを収録。新鋭からベテランまでキャリアは関係なく、とにかく面白くて優れた短篇ばかりを集めました。作家のアイディアと技とたくらみが詰まっています。ミステリーファンだけでなく、入門書にもぴったりな、ミステリー・アンソロジーの完全保存版です。
2015年ミステリーの最高峰!
過去1年間に発表されたすべての短篇推理小説の中から、日本推理作家協会が選び抜いた至高の作品だけを収録。新鋭からベテランまでキャリアは関係なく、とにかく面白くて優れた短篇ばかりを集めました。作家のアイディアと技とたくらみが詰まっています。
巻末には「推理小説・二〇一五年」に加え、推理小説関係の受賞作を網羅したリストを掲載。
ミステリーファンだけでなく、入門書にもぴったりな、ミステリー・アンソロジーの完全保存版です。

半減期を祝って
文芸(単行本)
30年後のニホンの未来像を描き絶筆となった表題作ほか、強くしなやかに生きる女性たちの姿を追った「ニューヨーク、ニューヨーク」「オートバイ、あるいは夢の手触り」を収録。女性や弱者、辺境のものたちへの優しい眼差しと現状への異議──。日本を超えて世界規模の視野を切り拓き続けた津島文学のエッセンスがここにある!
「ニューヨーク、ニューヨーク」
「ニューヨークのことなら、なんでもわたしにきいて」これが別れた妻の生前の口癖。息子の口から語られる意外な話に、男は別れてからの妻の生き方に思いを馳せる。
「オートバイ、あるいは夢の手触り」
百年近く昔、南太平洋にあるフランスの植民地から本国に、ひとりの白人女性が一台のオートバイを注文した─。
フランスの海外県からやってきた女子留学生が語る、彼女の曾祖母の奇妙な物語。
「半減期を祝って」
みなさま、おなじみのセシウム137は無事、半減期を迎えました。祝いましょう! 「愛国少年(少女)団」(ASD)が闊歩し、トウホクが差別されるあり得べき30年後のニホン。