講談社文庫作品一覧

海の稲妻(下) 根来・種子島衆がゆく
講談社文庫
新天地を求め船出する南蛮商人の反骨と痛快さ! 海商に転じ「呂宋の壺」で秀吉を翻弄する助左衛門の波瀾万丈の半生ーー秀吉の根来寺焼き打ちから落ち延びた十郎太は、助左衛門と名を改め、千利休や茶人衆や堺商人の庇護のもと、海商に転じ、呂宋島へ船出する。行手を阻む海賊を蹴散らし、南蛮貿易で商才を発揮する。その反骨の心意気は、小便壺を名品茶壺として、秀吉をも翻弄するほどになった。呂宋助左衛門の波瀾万丈の半生がここに! <上下巻>

海の稲妻(上) 根来・種子島衆がゆく
講談社文庫
戦国修羅を疾駆する船と鉄砲と熱き青春群像。若き日の呂宋助左衛門、傭兵隊を率い山野に海洋に灼熱の戦を挑む! 種子島の火弾が迸る! ーー根来鉄砲衆族長の子・十郎太は、島の若者たちと種子島党を結成して、堺に渡る。信長の下で石山本願寺・雑賀党と戦う父の陣へ赴き、戦国傭兵隊として活躍する。手練の鉄砲技術を駆使し、毛利水軍を撃破、秀吉の鳥取城攻めにも貢献する。修羅の戦場を疾駆しながら己の信念を貫く若者たちの、熱き青春群像を描く歴史長編。<上下巻>

訣別の時
講談社文庫
酒と相場と男と女 黒岩文学の原点がここに! 荒廃の青春を生きた著者の魂の叫びと明日への希求を描く自伝的小説ーー昭和23年、株式ブームの渦中にあった大阪・北浜で、相場の変動に我が身をすり減らす若者たち。華麗な虹を夢見たり、暗黒の深淵をのぞき見しながら、緊張の果てにたどりつく、酒と女の夜。荒廃の日々から得たものは、創作への決意だった。作家・黒岩重吾の原点を形成した動乱の時代と魂の叫びを描く、自伝的長編小説。

リミット
講談社文庫
連続幼児誘拐事件の闇に潜む邪悪な魔性。連続幼児誘拐事件の謎を追う警視庁捜査一課・特殊犯捜査係勤務の有働公子。婦人警官でなく、一人の母親として事件の当事者となってしまった彼女は、わが子を取り戻すため、犯人のみならず警視庁4万人を敵にまわすことに……。驚愕の展開、そして誰も予想だにしなかった戦慄の結末。ミステリーの到達点!

司法戦争
講談社文庫
沖縄で最高裁の判事が殺された。判事はなぜ死なねばならなかったのか。東京地検、法務省、内閣情報室、警視庁……あらゆる国家権力を巻き込みながら潜行していく巨大な陰謀がついに暴かれる。乱歩賞を受賞した現役敏腕弁護士作家ならではの圧倒的リアリティと、驚愕の結末! 司法制度を根本から問い直し、日本を震撼させるリーガル・サスペンスの最高峰! (講談社文庫)
日本を震撼させるリーガル・サスペンス
沖縄で最高裁の判事が殺された。判事はなぜ死なねばならなかったのか。東京地検、法務省、内閣情報室、警視庁、あらゆる国家権力を巻き込みながら潜行していく巨大な陰謀がついに暴かれる。現役敏腕弁護士作家ならではのリアリティ。司法制度を根本から問い日本を震撼させるリーガル・サスペンスの最高峰!

新装版・梅安乱れ雲 仕掛人・藤枝梅安(五)
講談社文庫
「梅安を殺せ」最強の刺客が放たれた
梅安を恨む白子屋との息づまる戦いを描く。シリーズ屈指の長編。
仕掛けはさせないという約束で大坂の大元締・白子屋菊右衛門に預けられた剣客・小杉十五郎。しかし、白子屋は小杉十五郎に仕掛けを頼み、梅安と対立する。白子屋は梅安を恨み、手下に殺すことを命じた。覚悟を決めた梅安は彦次郎、十五郎らと捨て身で立ち向かう。暗黒世界の非情と男の友情を描く傑作長編。

新装版・梅安針供養 仕掛人・藤枝梅安(四)
講談社文庫
記憶を失した若侍 女殺しとの関わりは……
暗黒世界に生きながらも情に厚い梅安たち。シリーズ初の長編。
闇討ちにあって瀕死の重傷を負った若侍を助けた梅安。若侍は、命こそ取り留めたが記憶を失っていた。そんな時依頼された仕掛けは、二度と請け負いたくない女殺し。だが若侍と仕掛けの間には、深い関わりがあるようだった。仕掛人の抱える闇と凄み、その中で息づく人間味を描きだす、梅安シリーズ初の長編。

Summer Snow
講談社文庫
堂本剛・広末涼子共演ドラマのノベライズ
海の中で降る雪。それは美しく、はかない。若き日の恋のように。
「海の中に降る雪って知ってるか?」深い海の底でしか見ることが出来ないマリンスノーをいつか2人で見ようと約束した夏生とユキ。出会ってからすぐに惹かれあい恋に落ちた2人だが、ユキには心臓に欠陥があった。病状が悪化し、余命が宣告されたとき夏生は……。堂本剛・広末涼子共演ドラマのノベライズ。

妖都
講談社文庫
綾辻行人氏ほか絶賛の傑作ホラー長編
“死者”が東京に増殖し、街に自殺者が溢れ始めたのは、CRISISのヴォーカリスト、チェシャが自殺してからのこと。両性具有と噂された美しく妖しい彼が遺した歌「妖都」は、ヒットチャートを上昇中。“死者”が見える少女たちを取り巻く恐怖と加速する謎。明らかになる巨大な真実。世界をも震撼させる怪奇幻想小説の傑作。

Twelve Y.O.
講談社文庫
沖縄から米海兵隊が撤退した。それは米国防総省(ペンタゴン)が、たった1人のテロリストに屈服した瞬間だった。テロリストの名は「12」。最強のコンピュータウィルス「アポトーシス2」と謎の兵器「ウルマ」を使い、米国防総省を脅迫しつづける「12」の正体は? 真の目的は? 圧倒的スケールの江戸川乱歩賞受賞作。(講談社文庫)
米国防総省を相手に戦うトゥエルブの正体は。鬱屈した日々を送る自衛官募集員・平貫太郎の前に姿を見せた東馬修一。自衛隊を辞めた東馬の活動とは……。『亡国のイージス』の著者の乱歩賞受賞のデビュー作!

誘拐指令
講談社文庫
美人弁護士vs.テロリスト“指揮者(コンダクター)”身代金を巡る息づまる攻防!
元KGBスパイの指令を受けた殺し屋が企む大胆不敵なユダヤ人大富豪掠奪計画!
“指揮者”の異名をもつ冷徹なテロリスト、レネ・サントスの次なる標的はユダヤ人大富豪の身代金。完璧な計画のはずだった。だが、心臓発作で倒れた仲間を通りすがりの美人弁護士アリーザが助けたことから、誘拐作戦は愛憎の略奪劇へと変貌する。迫真の攻防戦を空前のスケールで描ききる、超弩級サスペンス!

時代末(下)
講談社文庫
この国の未来をたしかなものにする!官僚主導、生産者至上主義……。足かせとなった遺産を清算せよ! 「堺屋史観」の集大成ーー官僚主導、生産者至上主義……。かつては有効に機能した社会システムが、いまや足かせに変じ、この国の未来を押しつぶそうとしている。乗りこえる方法は果たしてあるのか? グローバリゼーションの時代を見据え、あらたな「知価社会」の到来を予告する、日本再生の処方箋にして、堺屋史観の集大成となる1冊。<上下巻>

時代末(上)
講談社文庫
平成ニッポンの閉塞状況を打破せよ!! いまだ引きずり続ける「昭和」のシステムを変革せずして未来なし! 21世紀への内申書ーー平成ニッポンの閉塞状況の理由とはなにか? 答えはいまだ清算されえぬ「昭和」というシステムにある。20世紀のこの国の大部分を占めた時代を無視した未来はない! 無謀な戦争と奇跡の復興を経て、東アジアの一角に巨大な近代工業社会を現出させたメカニズムと功罪を、鋭くかつ明快に論じた渾身の力作。<上下巻>

人間 小泉純一郎 三代にわたる「変革」の血
講談社文庫
今もなお国民的人気を博す元総理のすべてを明かす……。挑戦すること3度目にして、首相の座を射止めた、「変革の人」小泉純一郎。財政構造改革、首相公選、憲法改正……。彼は日本をどう導こうとしているのか? 祖父・又次郎、父・純也と三代をつらぬく反骨の魂。初当選から続く独立独歩の思想と行動を追い、その素顔を描き出す。小泉進次郎にも受け継がれる変革の血!
緊急出版!新総理のすべてを明かす。挑戦すること3度目にして、首相の座を射止めた、「変革の人」小泉純一郎。財政構造改革、首相公選、憲法改正……。彼は日本をどう導こうとしているのか?祖父・又次郎、父純也と三代をつらぬく反骨の魂。初当選から続く独立独歩の思想と行動を追い、その素顔を描き出す。

女競買人 横盗り
講談社文庫
罠、殺人、裏切り!策謀渦巻く命がけの争奪戦
伝説のナイフを競り落とそうとする美人アンティーク商に迫る危機。予測不能のノンストップ・サスペンス!
収集家垂涎(すいぜん)の伝説のナイフがオークションにかけられる。バツイチ美人アンティーク商のケイは競りに参加するが、競り手は素性の怪しいロシア人、性悪女の同業者など、ひとクセある奴ばかり。金の臭いを嗅ぎつけたろくでなしの元夫や、極悪非道の殺し屋までが集まって、騙し騙され、命がけの争奪戦が始まる!

炊飯器とキーボード エッセイストの12ヵ月
講談社文庫
仕事始めに、15年ぶんの切り抜き記事の整理。初めて本を出したときから、ダンボール2箱になった。旅の取材はいつも「防寒」に悩まされ、10代の頃の「交換ノート」を持った友達がカルチャー講座の講師依頼に訪れる。本屋の偵察、パソコン購入、いま現在の自分を綴ろうとする葉子さんの365日。エッセイ書く人って、こんな暮らしです!

灼熱
講談社文庫
初恋の男が父を密告した!せつない恋VS復讐の炎
刑務所送りにされた怒りに燃えるマフィアの父と消えた恋人を必死に探す娘との緊迫したシーソーゲーム
初恋の相手は裏切者。マフィア幹部の父を警察に売って、姿を消した。整形して隠れ棲む彼をビデオの中で見つけたアンジェリーナは暑さと酒に熟れた街へ10年間の想いを遂げに飛び立つ。失踪した娘を血眼で探しながらも復讐に燃える父。キーウェストを舞台にせつない恋のサスペンスを描くフロリダミステリー。

子連れババ連れ花のパリ
講談社文庫
こんな案内(ガイド)ない! ドジで楽しい11日間ーーシャンゼリゼのアパルトマンで、クロワッサンとコーヒーの優雅な朝食……とは程遠いのが、私たちの旅。焼タラコにアジの開き、沢庵(たくあん)まで隠して税関「突破」。部屋では、パリ住まいの妹と子供のため、おふくろの味を作る。そんなドタバタ家族が、11日間のパリ旅行で気づいた、素顔のフランス。ドジで楽しい、てんやわんや日記。

間違いだらけのビール選び
講談社文庫
飲むべきビールに迷って、さあ大変! ーー大のビール党・玉谷邦博は、ジョッキ片手にふと首をかしげた。飲みなれた銘柄なのに、どこか味が違うのだ。これは一大事! 飲むべきビールを探し求めて、何種類もの試飲の末にたどり着いた結論は? という表題作のほか、猫のフンに悩む男の話など、生活の中にある喜劇がいっぱいの傑作短編集。<『本番いきま~す』改題作品>

あられもなく
講談社文庫
大富豪一家三代につづくめくるめく秘密の宴
大旦那と息子、孫、それぞれの妻が自由奔放な悦楽の限りを尽くす
高柳家の大旦那・公徳は、孫・謙一郎の妻の浴室に忍びこみ、淫らな行為に耽(ふけ)った。当主の公一郎は、高柳家に寄宿するハウエルに妻を寝取られ、負けじとその夫人を寝取り返す。そして謙一郎夫妻も……。三代にわたる大富豪の邸宅では、日夜、悦楽の限りを尽くした宴が開かれる。
長編官能小説『乱倫の館』改題