講談社文庫作品一覧

封印再度
講談社文庫
不可解な死と家宝の関係は?
「天地の瓢」「無我の匣」。香山家に伝わる2つの宝と死の秘密とは
50年前、日本画家・香山風采(ふうさい)は息子・林水(りんすい)に家宝「天地の瓢(こひょう)」と「無我の匣」を残して密室の中で謎の死をとげた。不思議な言い伝えのある家宝と風采の死の秘密は、現在にいたるまで誰にも解かれていない。そして今度は、林水が死体となって発見された。2つの死と家宝の謎に人気の犀川・西之園コンビが迫る。

勇気凛凛ルリの色 四十肩と恋愛
講談社文庫
キワモノである。下品である。悪意と偏見に満ちている。全然やすらぎを与えない。エッセイの本義に悖(もと)る──と自らの文章をも毒舌をもって語る人気の直木賞作家が、喜怒哀楽を包み隠さず吐き出した痛快エッセイ。実は読むと、やさしい人間臭い視点で世の中を捉えた、涙と笑い、感動がいっぱいつまった1冊。(講談社文庫)
世の中まとめて喜怒哀楽!
涙あふれるやさしい心と鋭く社会を捉える眼でつづる人気エッセイ
キワモノである。下品である。悪意と偏見に満ちている。全然やすらぎを与えない。エッセイの本義に悖(もと)る──と自らの文章をも毒舌をもって語る人気の直木賞作家が、喜怒哀楽を包み隠さず吐き出した痛快エッセイ。実は読むと、やさしい人間臭い視点で世の中を捉えた、涙と笑い、感動がいっぱいつまった1冊。

失楽園(下)
講談社文庫
美しい季節の移ろいの中で激しい愛の炎を燃やす凛子と久木。人間の中に潜む底深い性の悦びと妖しさに気づき驚き、周囲から孤立しながらも、永遠に自分の中に相手をとどめておきたいと願う。性愛の極致を描いた男女小説の名作。新聞連載時から圧倒的な反響を巻き起こした注目の大ベストセラー。
美しい季節の移ろいの中で激しい愛の炎を燃やす凛子と久木。人間の中に潜む底深い性の悦びと妖しさに気づき驚き、周囲から孤立しながらも、永遠に自分の中に相手をとどめておきたいと願う。性愛の極致を描いた男女小説の名作。新聞連載時から圧倒的な反響を巻き起こした注目の大ベストセラーが遂に文庫化!

失楽園(上)
講談社文庫
凛子と久木はお互いに家庭を持つ身でありながら、真剣に深く愛し合ってゆく。己れの心に従い、育んだ“絶対愛”を純粋に貫こうとする2人。その行きつく先にあるものは……。人間が「楽園」から追放された理由である“性愛=エロス”を徹底的に求め合う男女を描き、人間とは何かを問うた、渡辺文学の最高傑作!
二人が育んだ絶対愛
久木と凛子は己れの心に従い永遠に愛をとどめようとした!大反響を集めた注目の文芸大作
凛子と久木はお互いに家庭を持つ身でありながら、真剣に深く愛し合ってゆく。己れの心に従い、育んだ“絶対愛”を純粋に貫こうとする2人。その行きつく先にあるものは……。人間が「楽園」から追放された理由である“性愛=エロス”を徹底的に求め合う男女を描き、人間とは何かを問うた、渡辺文学の最高傑作!

抗争街
講談社文庫
シチリアvs.香港
2大組織血闘!
世界の麻薬(ヘロイン)市場を牛耳る中国人結社に、年老いたボスがイタリアン・マフィアの誇りを賭けて闘いを挑んだ。香港でミラノでニューヨークで、裏切りと悪の限りが尽くされる。“裏社会の実権を取り戻す”と誓いをたてた甥のジョニーも、暗黒街での抗争に次第に才能を発揮してゆく。冷酷非情、傑作アクション巨篇!

桃夭記
講談社文庫
屋敷に怪をなすのは、桃の木?
桃の木霊・虎の精霊、この世ならぬものが妖しく煌く中国伝奇小説集
博陵郡王・崔玄暉(さいげんき)の屋敷で続く怪異。怪しげな道士は、樹齢300年になる桃の木がたたりをなすと言い、呪法を施そうとする。食客の1人と名乗る青年は自分こそが怪異を鎮めてみせると、式神を駆使して魔物を成敗、隠された計略をも粉砕するが……。表題作「桃夭記」ほか華麗なる中国傑作伝奇小説4編を収録。

いのち
講談社文庫
医師と患者が創る終末期医療とは
あたたかい死、医療における人間性の復権に取り組む医師の試み
医療者には専門家としての歩みがあり、患者にも人生の文脈がある。医療とはその交差点で創る作品ではないのか。「治す」ことに懸命な現代医学が視野の外に追いやりがちな「精神的いのち」を尊重する終末期医療は不可能なのか──患者の立場に立つ医療、人間性復権を考える医師たちと「あたたかい死」を追求する。

時のほとりで
講談社文庫
ささやかでいい、時代の証言者として生きたい。戦争の犠牲となった名もない人生に心ひかれ向かった、満州、ニューギニア、ロシア、トルコ……。ピースボートからゴミ問題、大島渚、小沢昭一、丸木俊、向田邦子さんのことなど、3度目の心臓手術を控えた日々、心に湧き上る思いをつづる。凛として温かく、勇気の出る随筆集。不確かな命を生きた日々の形見、時の流れに洗われ小石になっても変わるわけにゆかない「わたしの仕事」、生きる勇気の湧く名エッセイの数々。

少年と少女のポルカ
講談社文庫
恋するオトコと悩めるオトメ
男が好きなトシヒコ、女になりたいヤマダ、電車に乗れないミカコ。心と身体の違和感にふるえる3人の高校生を鮮烈に描く、新感覚の青春小説。
男子校へ通うトシヒコは陸上部のリョウに恋してる。同級生のヤマダは「間違った身体に生まれたから」と女性ホルモンを注射する。幼なじみのミカコは突然、怖くて電車に乗れなくなった。心と身体の「違和感」にふるえる3人の青春を軽妙に描く表題作に、「午後の時間割」(海燕新人賞)を併録した芥川賞作家の作品集。

路傍の熱血ポンちゃん!
講談社文庫
極楽のフィジーでも東京の昭島でも、気の合う仲間がいれば、心は贅沢!キュートでおしゃれなポンちゃんが、かっこつけずに本音で楽しく生きる方法を自らの退屈でエキサイティングな日々を披露しながら綴る、おもしろエッセイ。恋に友達に遊びに仕事に、ちょっとだけ悩んでいる人たちに贈るステキな1冊!

寝台特急「さくら」死者の罠
講談社文庫
ひた走る列車から消えた美人秘書……。佐世保から東京へ向かう車内で起きた、2つの事件の影に、15歳の美少女!? ーー走行中の「さくら」から忽然と消えた、代議士の美人秘書・八柏侑子(やかしわ・ゆうこ)。そして、「さくら」の車内で毒殺された土方吉夫(ひじかた・よしお)。共通点のない2人の過去が、福岡でクロスしたとき、惨劇が幕を明ける。1通の手紙で呼び覚まされた12年前の悪夢とは!? 女たらしの悪漢探偵・鏑木一行(かぶらぎ・いっこう)が、体を張って行き着く驚愕の真相、興奮の傑作長編トラベル・ミステリー。

沖縄 シャウト
講談社文庫
父よ、あなたに逢いたい!
少年時代に消えた父を求め、ぼくは2つの海を渡った。感動の実話。
母と8歳のぼくを残し、30年前父は姿を消した。リングの上で栄光を掴めば、父を探せる。そう思い定め、ぼくはプロ・ボクサーになった。しかし挫折。いったんは父への思いを断ち切った。だが、父に逢いたい。そしてぼくは海を渡った。圧倒的リアリティで胸に迫る感動の実話。(『オキナワン・シャウト』改題)

12動物60分類 完全版 マスコット占い
講談社文庫
恋愛もストレスももう大丈夫!
かわいい12のマスコット動物をさらに60分類し、性格や相性がピタリと当たる画期的オモシロ占い。同じ「ゾウ」でも、「人気者のゾウ」もいれば「まっしぐらに突き進むゾウ」もいる!しかも「表面」「意志」など、あなたに別のキャラクターも存在する。類書を超えた完全版で、あなたの恋も人間関係も、もう大丈夫!

新撰版 怪奇小説集
講談社文庫
ルーアン、リヨン、熱海で起きた怪現象を綴った「三つの幽霊」をはじめ、とっておきの身の毛もよだつ怖い話が9編。人一倍怖がり屋だった作者の恐怖心と好奇心が生み出した、不朽の名作集の新撰版。<「恐」「怖」全2巻・『怪奇小説集』改題作品>

梟の巨なる黄昏
講談社文庫
戦慄の長篇サイコ・サスペンス。異端の作家が遺した魔書が、抑圧された欲望を殺意へと変えるとき……。魔書が誘う破滅への道ーー異端の作家、神代豊比古が遺した空前の大作「梟の巨なる黄昏」は、手にした者を破滅させる呪われた書物でもあった。不遇の作家・布施朋之とその妻、流行作家の宇野明彦、大手出版社の次期社長、美貌の阿久津理恵……。1冊の魔書をめぐって4人の男女の欲望が交錯する。戦慄の異色長編サイコ・サスペンス!!

地下鉄の素
講談社文庫
車内でニヤニヤしないで下さい。いるいる、こんな人。「観察の達人」が必ず笑わす乗り物コラムーー中年男が車内で食べてはいけない物とは? スチュワーデスがノセる芸能人って? 自動券売機裏の秘密に迫り、バリ島のバス「ペモ」で窮地に陥り、ピョンヤンの地下鉄のナゾを明かす、大好評の必笑コラム56編。各駅ごとに、笑いの種! <『新地下鉄の友 上り』改題作品>

夕立太平記
講談社文庫
行け! 勘五郎、父の敵討ちに。無住心剣流の達人・大河原源三郎を追い、ついに劇的な対決を迎える! 面白さ抜群の会心作ーー甲斐の山奥に住み、父の手で鍛えられた若き勘五郎。ある日、父が惨殺された。なぜ? 下手人は? ……左手首はないが魔剣をふるう大河原源三郎と見定め、敵討ちに江戸へ旅立つ。途中で、松江藩の駻馬(かんば)・夕立を鎮め、「夕立勘五郎」の勇名をはせる。そして、藩主の厚情を得て、剣鬼を追い、松江へ……。胸のすく爽快な活劇を描く時代小説。

死よ光よ
講談社文庫
『殺人容疑』のD・グターソンが放つ文庫第2弾!
心の癒しと再生の光を掴む感動の冒険小説(ロードノベル)
癌に罹った老医師が辿る数奇な運命
老医師ギヴンズは、癌の痛みに耐えかね、死に場所を求めて旅に出る。だが野宿中にコヨーテ狩りの死闘にまきこまれ、辿りついた故郷のリンゴ園では赤ん坊の命を救うことになる。なんとも不思議な死と生の出会い。その深淵から遂に心の癒しと再生の光を掴みだす感動の冒険小説。『殺人容疑』に続く傑作!

人格転移の殺人
講談社文庫
突然の大地震で、ファーストフード店にいた6人が逃げ込んだ先は、人格を入れ替える実験施設だった。法則に沿って6人の人格が入れ替わり、脱出不能の隔絶された空間で連続殺人事件が起こる。犯人は誰の人格で、凶行の目的は何なのか? 人格と論理が輪舞する奇想天外西澤マジック。寝不足覚悟の面白さ。(講談社文庫)
突然の大地震で、ファーストフード店にいた6人が逃げ込んだ先は、人格を入れ替える実験施設だった。法則に沿って6人の人格が入れ替わり、脱出不能の隔絶された空間で連続殺人事件が起こる。犯人は誰の人格で、凶行の目的は何なのか?人格と論理が輪舞する奇想天外西澤マジック。寝不足覚悟の面白さ。

帰りたかった家
講談社文庫
10歳で経験した両親の離婚。その3年後に訪れた父の死は「母には安堵感、私には悲しさ」を残した。厳格な祖父露伴、母文と暮した逃れようのない小石川の家。そして優しい父が待つ、ひたすら帰りたいと願ったもうひとつの幼い日の家。気品溢れる文章で、昭和初期の東京の息づかいとともに綴る自伝的長編エッセイ。(講談社文庫)
優しかった父への思慕、母との絆。
祖父幸田露伴、母文、そして短かった父との日々を綴る自伝的エッセイ。
10歳で経験した両親の離婚。その3年後に訪れた父の死は「母には安堵感、私には悲しさ」を残した。厳格な祖父露伴、母文と暮した逃れようのない小石川の家。そして優しい父が待つ、ひたすら帰りたいと願ったもうひとつの幼い日の家。気品溢れる文章で、昭和初期の東京の息づかいとともに綴る自伝的長編エッセイ。