ドナルド・トランプはなぜ大統領になれたのか? アメリカを蝕むリベラル・エリートの真実

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ドナルド・トランプはなぜ大統領になれたのか? アメリカを蝕むリベラル・エリートの真実

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星海社新書

トランプ台頭、及びトランプ支持者を分析する本は既にたくさん出版されていますが、その全てがリベラルな視点から書かれたもので、多くはまるで科学者が下等生物を顕微鏡で観察しているような上から目線の書き方になっています。 これらの分析本の著者たちは、リベラルな家庭で育ち、リベラルな大学を卒業し、ワシントンやニューヨーク、ボストン、カリフォルニアなどのリベラルな地域でリベラルな人々と暮らし、リベラルなオフィスで選挙の度に民主党に投票するリベラルな同僚と仕事をしているので、彼らにとって非リベラルなトランプ支持者はまさに異物だからです。
私は2000年はゴア、2004年はケリー、2008年にはヒラリーを応援していた極左環境保護派ではありますが、テキサスに住んでいるため、隣人は皆日曜には教会に行く保守的なクリスチャン、ヴォランティア先のアニマル・シェルターでも、仕事場でもふれ合う人のほとんどが保守派で、知り合いのほぼ全員が銃を持っている、という超保守的な環境にどっぷり浸かっています。
今回の大統領選で、私の周囲の人々のほぼ半数は最初からトランプを熱狂的に支持していて、残りの半数は最初はテキサス選出の上院議員テッド・クルーズを支持していたものの、共和党候補がトランプに一本化された後はトランプを積極的に応援していました。
この本は、トランプ支持者たちと毎日接していた者の立場から、トランプが支持された理由を分かりやすく解析した手記です。
上から目線の分析本ではイマイチ分からないトランプ人気の真相が、この本を読めば手に取るように分かるはず!
トランプ支持者の素顔を知るために、さらに、リベラルなアメリカ人にも日本人にも分かりにくい保守的なアメリカを知るためにも、是非この本をお役立てください!


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目次

【目次】
第1章 共和党・オバマ政権への不満が爆発
異例づくしのトランプ出馬宣言
共和党予備選で勝てたわけ
オバマ派への怒り
オバマケアで損する人々
日本では報道されないオバマ不況
最低賃金の引き上げで庶民は困窮
化石燃料と田舎町
第2章 トランプ主義者は差別者ではない
不法移民問題
イスラム国/テロ/難民問題
オバマがアメリカを弱体化させた
オバマと兵士の冷たい関係
愛国心、国旗、国歌
オバマ政権に見放された退役軍人たち
第3章 リベラル派の田舎いじめ政策
税金問題
資産税
国税庁スキャンダル
教育問題
コモン・コアー・ステイト・スタンダーズ(共通基礎学力基準)
公立大学の学費無料化
第4章 過剰PCにNOと言えるトランプ
過剰PCへの反動
リベラル派の偽善
スカリア判事の死
世論を二分する中絶と銃問題
中絶権
銃所持権
第5章 ドナルド・トランプはなぜ大統領になれたのか?
トランプ勝利の決め手となったラスト・ベルトの人々
オバマ派メディアの不正
ウィキリークスが教えてくれた民主党とメディアの癒着
ヒラリーの敗因
トランプの魅力

書誌情報

紙版

発売日

2017年02月25日

ISBN

9784061386099

判型

新書

価格

定価:1,034円(本体940円)

通巻番号

104

ページ数

272ページ

シリーズ

星海社新書

著者紹介

著: 西森 マリー(ニシモリ マリー)

ジャーナリスト エジプトのカイロ大学で比較心理学を専攻。イスラム教徒。1989年から1994年までNHK教育テレビ『英会話』講師、NHK海外向け英語放送のDJ、テレビ朝日系『CNNモーニング』のキャスターなどを歴任。1998年、拠点をアメリカのテキサスに移し、ジャーナリストとして活躍している。自身のWEBサイト(marienishimori.com)にて、Eブック『アメリカ大統領選完全ガイドブック―これさえあれば100倍楽しく観戦できる!―』を配信。他の著書に『レッド・ステイツの真実―アメリカの知られざる実像に迫る』(研究社)、『完全対訳 トランプ・ヒラリー・クルーズ・サンダース演説集 何が勝負を決したのか?』(星海社)などがある。

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