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牢獄のセプテット 01
ロウゴクノセプテット01

時に、一九〇九年――。
帝都・東京にて探偵業を営む碓氷玲人郎は、唐突に陸軍省から呼び出しを受ける。
市谷に出頭した玲人郎に、元老・山縣有朋が告げたのは、この世界には限られた貴種が有する“旋律”なる超常の力があり、今のこの世、つまり列強がしのぎを削る帝国主義時代は“旋律”の力で駆動しているという驚くべき事実だった――!
“旋律”を聴き取る特殊体質を持つ玲人郎に命じられたのは、フランス共和国内に割拠する閉鎖都市・バスティーユに潜入し、八種類もの“旋律”を有するかの国に関する情報を収集すること。
拒否権はない。ただし、バスティーユ国内にいるであろう、玲人郎の父を殺した女・外崎燈子はいかようにしてもよい……。
探偵は日本刀を帯び、同盟国・イギリスの暢気なエージェント・元村アリサとともに、海路バスティーユを目指す――。
いま、フランス革命が起きなかった世界に、近代の嵐が吹き荒れる。
伊吹契×吟が奏でる絢爛の哀歌劇、ここに開幕!
書誌情報
紙版
発売日
2016年01月16日
ISBN
9784061399334
判型
B6
価格
定価:1,485円(本体1,350円)
ページ数
344ページ
シリーズ
星海社FICTIONS
著者紹介
著: 伊吹 契(イブキ ケイ)
作家。1983年東京生まれ。 法政大学経済学部卒業後、システムエンジニアとして会社勤務。 『アリス・エクス・マキナ』で星海社FICTIONS新人賞を受賞し、デビューした。 本作が第二作となる、期待の新鋭。 Twitterアカウント @KeiIbuki
絵: 吟(ギン)
イラストレーター。 ゲーム会社勤務を経て、フリーのイラストレーターとなる。 イラストを担当した主な作品に『エスケヱプ・スピヰド』(電撃文庫)、『サクラ×サク』(ダッシュエックス文庫)などがある。 Twitterアカウント @g_woyoyo