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見知らぬ橋(下)
ミシラヌハシゲ

妻の生命を助けようとザイルに刃を当て、クレバスに命を絶った並河。そして彼への熱い想いを彫り込めた因縁深き能面「孫次郎」を胸に、アラスカのメンデンホール氷河に消えた並河に殉じる名緒子――網走の氷原からアラスカの氷河に終わるまで、壮大なスケールに鮮烈な自然描写をおりこんだ本格長編ロマン、完結編。
かつて信州の山中で会い、忘れ得ぬ人だった並河と、流氷の網走で再会……。全生涯を賭けて激しく燃えた京都の夜。妻子ある男との愛に生きる能面師魚住名緒子が求めた永遠の慕情とは……。サンフランシスコ、アラスカへと広がる愛の行方に待ち受けているものは……。恋人たちが最後にたどりつくメンデンホール氷河は愛の聖地なのだろうか。壮大なスケールに鮮烈な自然描写を織りこんだ本格長編ロマン。
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書誌情報
紙版
発売日
1975年09月29日
ISBN
9784061313026
判型
A6
価格
定価:418円(本体380円)
ページ数
445ページ
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2018年10月05日
JDCN
06A0000000000032601B
著者紹介
装画: 荻 太郎(オギ タロウ)