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母系制の研究(下)
ボケイセイノケンキュウゲ

日本での母系制の存在を論証した画期的労作。「古事記伝」一冊から始め、7年余をかけた、著者の女性史研究の第一作。同時にそれは、日本における男性中心の歴史観を訂正する、最初の科学的女性史の誕生であった。本書は、新撰姓氏録と姓氏録記載の氏族に関する一切の系譜的記録を採集したものを基に、多祖・複氏・諸姓・賜氏姓に分け研究され、古代系譜の根底に潜む母系遺存の事実を摘発する。さらに、母系遺存の俗が国作り・氏作り・部作りを、国家の中央統制をいかに平和裡に成就せしめたかを探る。家父長制の呪縛の下で、解き放たれた目で系譜を読み直し組立てる、高群逸枝をまって得た、女性史の成果であった。
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書誌情報
紙版
発売日
1979年10月05日
ISBN
9784061340893
判型
A6
価格
定価:462円(本体420円)
シリーズ
講談社文庫
電子版
発売日
2019年12月06日
JDCN
06A0000000000016319T
収録作品
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作品名初出
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作品名
母系制の研究(下)
初出
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