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「三国志」の知恵
サンゴクシノチエ

“桃園の誓い”を結び、天下統一を志した英傑劉備と関羽・張飛の両猛将。“三顧の礼”にこたえ、“天下三分の計”を説いた軍師諸葛孔明。乱世の姦雄と恐れられた曹操、風雲児孫権。“赤壁”や”五丈原”での激突と争乱………………。
『三国志演義』は、史実をもとに描かれた、壮大なスケールをもつ男たちのドラマである。本書は、多彩な登場人物によってくり広げられる友情と裏切り、知謀と奸計、勇気と決断など、数々のエピソードや名場面をとりあげ、乱世を生きぬいたヒーローたちの知恵に学ぶ人間探究の書。
現代に生きる「三国志」――「三顧の礼」「脾肉(ひにく)の嘆をかこつ」「泣いて馬謖を斬る」「死せる孔明、生ける仲達を走らす」……。私たちが日常なにげなく口にする言葉の中に、「三国志」に由来するものが多い。それだけ「三国志」は、私たちの身近にあるということができよう。しかし、私たちはこれらの言葉の裏には、人々のはげしい愛憎と葛籐があつたことを知らねばならない。また、この時代の中国は、400年間つづいた漢王朝が倒れようとしており、人々はいつその下敷になるかも知れぬという恐れを抱いていた。それだけに人々は、漢にかわる新しい秩序を建てるべく奔走し、その道をさぐりつづけたのである。こうした時代の大転換期が生んだ壮大な入間ドラマが「三国志」の世界である。――本書より
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目次
●「三国志」と現代
●「三国志」の誕生と流布
『三国志』と『演義』の普及
●「三国志」の時代
●「三国志」のヒーローたち
天下大乱の情勢/天下三分の成立
●「三国志」から何を学ぶか
知謀と計略/選沢と決断/信義と背徳/虚名と実力/勝者と敗者
書誌情報
紙版
発売日
1985年01月18日
ISBN
9784061457614
判型
新書
価格
定価:770円(本体700円)
通巻番号
761
ページ数
213ページ
シリーズ
講談社現代新書
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