怪盗ルパン 踊る光文字

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怪盗ルパン 踊る光文字

カイトウルパンオドルヒカリモジ

青い鳥文庫

M・ルブランの短編傑作集
パリからブルターニュ地方を舞台に、ルパンが大活躍。そして息をのむ、意外な結末!

モーリス・ルブランがアルセーヌ・ルパンに、私生活や恋の話をせがんでいたある日の午後。むかい側の家の壁に、手鏡から太陽の光が反射されてくる。子どものいたずらかと思ったルブランに対して、光の反射が一定の規則を持っていることに気づくルパン。光は踊り、じつは殺人事件を知らせる謎の信号だった。

ルパンは怪盗でありながら、じつは超一流の探偵でもある。
いばりくさっているが、ずるがしこい貴族や農場主を、ぎゃふんといわせたり、恋にやぶれた話を、はじめてルブラン先生に告白した。

この本におさめた4編の作品は、いずれも短編集「ルパンの告白」(原題〈Les Confidences d'Arsene Lupin〉)からとりあげました。どの作品もトリックがおもしろく、スリルたっぷりですが、とくに、まだわかいルパンがいろいろな事件をとおして、人間としても怪盗としても成長していく姿が、いきいきと描写されているのが特長です。
また、ルパンがこれまで秘密にしていた謎の私生活や、悲しい恋の告白など、もりだくさんな内容です。
第1話の「踊る光文字」は暗号小説の傑作で、「太陽のたわむれ」という題で、第3話の「わら男」は「麦わらのストロー」という題で翻訳されている本もあります。――久米みのる


目次

第1話 踊る光文字
第2話 結婚指輪
第3話 わら男
第4話 ルパンの花嫁

書誌情報

紙版

発売日

1998年11月13日

ISBN

9784061484955

判型

新書

価格

定価:638円(本体580円)

ページ数

214ページ

シリーズ

講談社青い鳥文庫

著者紹介

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