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「民族」で読むアメリカ
ミンゾクデヨムアメリカ
- 著: 野村 達朗

「アメリカ人」はどのように形成されてきたのか?最初の植民以来、世界史転換のたびに、大量移動する人々を受け容れ、成長してきた多民族国家の歴史と構造に迫る。
「アメリカ人の形成」――本書はアメリカ人の形成を、近代世界システムと国際労働力移動という観点を導入しながら説明しようとするものである。世界の一体化は、今からちょうど500年前、コロンブスのアメリカ「発見」から始まった。それ以後ヨーロッパ系白人が中心となって、世界は一つのシステムの中に編成されていき、今や第三世界の僻地まで単一の世界資本主義の下に包摂されるようになった。その過程の中で、地球上の人々が、自発的にか強制的にか、膨大な数で移動することになった。こうして近代世界の歴史は、人口・労働力移動の歴史だったのであり、その過程の中でアメリカ人が形成されてきたのである。――本書より
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目次
●植民地としての出発
今に残るコロニアル・ストック
●征服と奴隷化
世界資本主義の中での近代黒人奴隷制度
●自由移民の大流入時代
移民の作ったエスニック世界
●移民制限への道
移民受け入れをめぐるイデオロギー
●移民エスニシティとアメリカ社会
●黒人革命
●現代アメリカにおける移民流入
●サラダ・ボウルかメルティング・ポットか?
書誌情報
紙版
発売日
1992年05月18日
ISBN
9784061490994
判型
新書
価格
定価:814円(本体740円)
通巻番号
1099
ページ数
242ページ
シリーズ
講談社現代新書
著者紹介
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