イギリス王室物語

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イギリス王室物語

イギリスオウシツモノガタリ

講談社現代新書

1000年の伝統をもち、今も華麗に輝くイギリス王室。「残虐非道」のヘンリー8世、自信家の処女王エリザベス1世、快楽の王子ジョージ4世など、大英帝国の栄光を築いた強烈な個性たちを描く。

イギリス王室の「伝統」――ウィリアム1世から数えれば約900年、全ヨーロッパに華麗なネットワークをもつに至ったイギリス王室だが、……王室史をひもとくとき驚くのは、歴代の国王にずいぶんいろいろな性格をもった人間、それもいささか破天荒な人物が多いということである。詳しくは本文に譲るけれども、まず目立つのが好色というのか、ともかく色事にかかわる話題を提供してくれる国王が数多い。……ヘンリー8世を筆頭として、現在のチャールズ(たぶんいずれ国王になるだろう)に至るまで、程度の差はあれ色がらみの話はこの王室の伝統という気がする。けれどもこのことと同時にあえてつけ加えておきたいのは、国王あるいは王室の人間が、イギリス最高の貴族としてそれなりの義務も果たしているという点である。たとえば第8章にとりあげる在位わずか1年足らずだったエドワード8世、ウィンザー公だとて、女遊びのあいまに世界各地をとびまわり(あるいはこの逆といったらいいか)、親善訪問によってイギリスという国の宣伝にこれつとめていた。――本書より


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目次

●王室はいつ始まったか
●華麗なるネットワーク
●ヘンリー8世――残虐非道と呼ばれても
●エリザベス1世――空前絶後の王である私
●ジェームズ1世――悪魔学の専門家
●夜のお忍びが大好き
●絶世の美女を死ぬまで監禁
●ヴィクトリア女王――大英帝国の絶頂と貞淑な女王
●エドワード8世――王冠か恋か
●大金持ちの女王の苦悩

書誌情報

紙版

発売日

1996年01月19日

ISBN

9784061492837

判型

新書

価格

定価:880円(本体800円)

通巻番号

1283

ページ数

220ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介

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