<性>のミステリ-

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<性>のミステリ-

セイノミステリーエッキョウスルココロトカラダ

講談社現代新書

【「男」とは何か?「女」とは何か?】
本当にこの世には「男」と「女」しかいないのだろうか。これまで見てきたように、「男」らしさや「女」らしさというのは相対的で、「男」だからこれこれこういう行動をとるということもないし、「女」だからといって皆、同じしぐさをし、似たような思考をするということもない。ジェンダーは社会・文化によって設定されるコードであり、性差とイメージされているもののほとんどは、セックスにその根拠を持っていない。(中略)
人間の性役割や思考型、能力が、生物的な要素による影響を受けていることをまったく否定できないにしろ、セックス差よりはジェンダー差の方が大きいことは言い得るのではないか。さらに、ジェンダーの内面化の度合いも個人個人によって偏差が生じる。行動や表現の傾向を規定するのは、個性による部分も大きいのだ。――本書より


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目次

●誰が「男」らしさ「女」らしさを決めるのか?
●男制/女制以外のジェンダー
●ジェンダーは肉体を変化させる
●人は何に欲情するのか?
●「異性愛者」というアイデンティティ
●「欲情の着ぐるみ理論」
●エッチグルメたれという強迫
●同性愛のカミングアウト
●快楽と「性」領域
●性自認と性転換

書誌情報

紙版

発売日

1997年03月19日

ISBN

9784061493490

判型

新書

価格

定価:770円(本体700円)

通巻番号

1349

ページ数

212ページ

シリーズ

講談社現代新書

著者紹介

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