50年前の憲法大論争

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50年前の憲法大論争

ゴジュウネンマエノケンポウダイロンソウ

講談社現代新書

本書は、昭和31年(1956)3月16日金曜日に開かれた「第24回国会 衆議院内閣委員会公聴会」の記録です。意見を聴いた案件は「憲法調査会法案について」(法案提出者は時の自由民主党幹事長・岸信介ほか60名)。改憲派、護憲派ともにガチンコの議論を展開。論旨はじつにわかりやすく、議場の緊迫した空気も伝わってきます。白熱の論戦を読みやすく編集し、昭和史研究の第一人者である保阪正康氏の解説を付しました。


晋三、この本をよく読んでもう一度しっかり勉強するように。――祖父より

昭和31年3月16日、衆議院内閣委員会公聴会で展開された丁々発止の論戦。
知られざる白熱の議事録をここに紹介!

いったい新書の「新しさ」とは那辺にあるのか?
書き下ろしや語り下ろしだけが新書なのか?
そのどちらでもない「温故知新」の新書が1冊くらいあってもいいはず、否、あるべきだと考えます。
本書『50年前の憲法大論争』は、昭和31年(1956)3月16日金曜日に開かれた「第24回国会 衆議院内閣委員会公聴会」の記録です。意見を聴いた案件は「憲法調査会法案について」(法案提出者は時の自由民主党幹事長・岸信介ほか60名)。
公聴会に呼ばれた公述人は神川彦松、中村哲、戒能通孝の3人の碩学。質問したのは石橋政嗣、飛鳥田一雄、辻政信ら8議員。いまからみると、まさにオールスターキャストです。しかも改憲派、護憲派ともにガチンコの議論を展開。論旨はじつにわかりやすく、議場の緊迫した空気も伝わってきます。
白熱の論戦を読みやすく編集し、昭和史研究の第一人者である保阪正康氏の解説を付しました。法案提出者の孫が首相の地位にあり、憲法改正を念願していることを公言している現在、あえて新書のかたちで世に問う所以です。


  • 前巻
  • 次巻

目次

プロローグ 山本粂吉による開議
第1章 日本人の日本にしなくてはいけません
     神川彦松の公述
第2章 国民の意思を反映したものと見るほかはない
     中村哲の公述
第3章 議会制度にたいする国民の信頼はどうなってしまうのか
     戒能通孝の公述
第4章 どのような成立の経過を経ようとも
     石橋政嗣の質問
第5章 旧憲法に戻すつもりはないが
     山崎巖の質問
第6章 日米安全保障体制のねじれ
     片島港の質問
第7章 二人の旧軍人
     眞崎勝次と辻政信の質問
第8章 日本のナショナリズムとアメリカの世界戦略
     飛鳥田一雄の質問
第9章 自衛権はどうなるのか
     大坪保雄の質問
エピローグ 茜ヶ久保重光の質問
解説 「身体化」された議論の緊張感――保阪正康

書誌情報

紙版

発売日

2007年04月19日

ISBN

9784061498884

判型

新書

価格

定価:858円(本体780円)

通巻番号

1888

ページ数

288ページ

シリーズ

講談社現代新書

電子版

発売日

2016年12月23日

JDCN

0614988800100011000B

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