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初歩から学ぶ固体物理学
ショホカラマナブコタイブツリガク
- 著: 矢口 裕之
順を追ったていねいな解説により、全体を通して学生1人でも読み進められるようなつくりを心がけました。また例題や演習問題によりさらに理解を深めることができます。固体物理学の基本概念が深くわかる1冊で、はじめての本として最適です。この本を読んだ後に『キッテル 固体物理学入門』や、さらに難易度の高い教科書へ進むと、より理解が深まるはずです。学生だけではなく、異分野の研究者にも自信を持ってお薦めします。
本書は固体物理学の入門的な教科書です。
B5版2色刷りとし、わかりやすさと同時に見やすさも追求しました。
はじめて固体物理学を学ぶ人が、その基本から学べるように
「第4章 量子力学の基礎」「第5章 統計力学の基礎」では
固体物理学の前提となる基本原理を解説しています。
また、「第12章 固体の光学的性質」の前半でも
電磁気学の基礎について解説をしています。
順を追ったていねいな解説により、全体を通して
学生1人でも読み進められるようなつくりを心がけました。
また例題や演習問題によりさらに理解を深めることができます。
固体物理学の基本概念が深くわかる1冊で、はじめての本として最適です。
この本を読んだ後に『キッテル 固体物理学入門』や、さらに難易度の高い
教科書へ進むと、より理解が深まるはずです。
学生だけではなく、異分野の研究者にも自信を持ってお薦めします。
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目次
第1章 序章―固体物理学では何を学ぶのか
第2章 結晶構造
2.1 結晶とは
2.2 格子
2.3 結晶構造の具体例
2.4 ミラー指数
第3章 逆格子
3.1 逆格子空間
3.2 逆格子ベクトル
3.3 結晶による回折
第4章 量子力学の基礎
4.1 粒子と波の二重性
4.2 演算子,固有値・固有関数
4.3 シュレーディンガー方程式
4.4 物理量の期待値
4.5 不確定性原理
4.6 無限に深い1次元の井戸型ポテンシャル
4.7 角運動量
4.8 水素原子の電子状態
4.9 多電子原子の電子状態
4.10 調和振動子
第5章 統計力学の基礎
5.1 フェルミ粒子とボース粒子
5.2 グランドカノニカル分布
5.3 フェルミ分布
5.4 ボース分布
第6章 固体における結合
6.1 結合エネルギー
6.2 共有結合
6.3 イオン結合
6.4 金属結合
6.5 ファン・デル・ワールス結合
6.6 結合の概念図
第7章 格子振動とフォノン
7.1 1種類の原子からなる1次元の格子振動
7.2 2種類の原子からなる1次元の格子振動
7.3 音響モード,光学モード
7.4 3次元の格子振動
7.5 フォノン:格子振動の量子化
第8章 固体の熱的性質
8.1 固体の比熱
8.2 固体の熱伝導
第9章 自由電子論
9.1 自由電子モデル
9.2 状態密度,電子のエネルギー分布
第10章 バンド理論
10.1 バンドについての概説
10.2 1電子シュレーディンガー方程式
10.3 ブロッホの定理
10.4 ほとんど自由な電子モデルによるバンド理論の導出
10.5 強結合近似によるバンド理論の導出
第11章 固体中の電気伝導
第12章 固体の光学的性質
第13章 固体の磁気的性質
第14章 半導体
第15章 超伝導
書誌情報
紙版
発売日
2017年02月21日
ISBN
9784061532946
判型
B5
価格
定価:3,960円(本体3,600円)
ページ数
320ページ
電子版
発売日
2017年04月14日
JDCN
0615329400100011000T
著者紹介
埼玉大学 大学院理工学研究科 数理電子情報部門 教授