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はじめての技術者倫理 未来を担う技術者・研究者のために
ハジメテノギジュツシャリンリミライヲニナウギジュツシャケンキュウシャノタメニ
- 著: 北原 義典
本書は、大学生および大学院生、高専生、さらには若手技術者・研究者を対象とした技術者倫理の入門書です。
技術職・研究職として、さまざまな領域にこれから足を踏み込んでいく皆さんに常識として身につけていただきたい事項を、見開き1項目で簡潔に解説しています。
本書には、以下のように、10個の特徴があります。
1. 技術者倫理に関わる項目をほぼ網羅している。
2. 日本技術者教育認定機構(JABEE)の日本技術者教育認定基準(2010年度~2015年度)にある学習・教育目標(1)の(a)(b)に沿う倫理関連の標準的内容で構成している。
3. 国立高専専門学校機構「モデルコアカリキュラム」にも対応している。
4. 具体例やカラーイラストが豊富で、初心者にもわかりやすい。
5. ビッグデータ、クラウド、生体認証、ドローン、3Dプリンタ、オーグメンテッドリアリティ、人工知能、アンビエントインタフェースなど、最新の技術に関連した倫理的課題についてもとりあげた。
6. 15章構成のため、半年のカリキュラムに相当する15回の講義で読了できる。
7. 倫理を考える際に、反倫理的行為の源泉がどのような人間行動特性に基づくのかという側面から、本質的要因の分析をこころがけた。
8. 技術者倫理分野別規範では、各分野の門外漢にもわかるように、当該分野の基本的技術概説から入るようにした。
9. 各章の扉には、その章で学ぶことを「ダイジェスト」として載せ、予習や復習に役立つようにした。
10. 各章の最後には、学習者に自ら考えてもらうことを目的に、具体的な事例のケーススタディを載せている。比較的新しい事例を選んだ。倫理問題は正解があるものではないが、参考のため、筆者なりの解答例と解説を巻末に載せた。
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目次
第1章 技術者の社会的責任と倫理
第2章 技術者の行動規範
第3章 研究倫理
第4章 説明責任
第5章 技術情報と知的財産の保護
第6章 内部告発
第7章 製造物責任
第8章 ヒューマンエラー
第9章 化学と倫理
第10章 ナノテクノロジーと倫理
第11章 バイオテクノロジーと倫理
第12章 情報ネットワーク社会と倫理
第13章 情報新技術と倫理
第14章 環境保全と倫理
第15章 多様性社会と技術者倫理
ケーススタディの解答例
書誌情報
紙版
発売日
2015年09月25日
ISBN
9784061565470
判型
A5
価格
定価:2,200円(本体2,000円)
ページ数
176ページ
著者紹介
1979年広島大学総合科学部情報行動科学コース卒業。1981年同大学大学院環境科学研究科修士課程修了。同年日立製作所に入社。同中央研究所および(株)ATR視聴覚機構研究所にて、音声言語情報処理、ユーザインタフェースの研究に従事。1996年東京大学大学院工学系研究科にて博士号を取得。博士(工学)。 2014年より東京農工大学大学院工学府産業技術専攻教授。人間行動科学からみた、コミュニケーションやヒューマンエラーの本質を探る研究、プロジェクト管理や生産工程管理改善などの産業応用研究に従事。講義では、「技術者倫理」「産業技術安全学」「研究プロジェクトマネジメント」などを担当。 著書には、『謎解き・人間行動の不思議』『なぜ、口べたなあの人が、相手の心を動かすのか?』『イラストで学ぶヒューマンインタフェース』(すべて講談社)がある。