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日本文化論
ニホンブンカロン
- 著: 梅原 猛

近代西欧文明は、〈力〉を原理とし、科学技術を武器として世界を制覇した。しかし、20世紀に入り、とくに原水爆の出現いらい、〈力〉の文明は明らかにゆきづまりを見せている。これからの新しい文明創造の原理をどこに認めたらいいのか。著者はそれを日本の精神的文化遺産である仏教思想の中にみ、科学技術偏重の明治以来の教育を批判し、仏教精神を教育にとり入れることを説く。常に新しい思想を展開させる著者の創造的日本文化論。
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目次
序 世界史の動向
1 ヨーロッパへの反撃
1.非ヨーロッパ諸文明の抵抗
2.ヨーロッパの自己批判
2 日本文化の主体性の喪失
1.百余年間の自己誤認
2.失われた思想のバックボーン
3 文明を導く2つの原理
1.ヨーロッパのたそがれ
2.怒りの思想と安らぎの思想
4 未来の課題
1.戦争は否定されねばならぬ
2.新しい文明の創造
書誌情報
紙版
発売日
1976年06月07日
ISBN
9784061580220
判型
A6
価格
定価:748円(本体680円)
通巻番号
22
ページ数
82ページ
シリーズ
講談社学術文庫
著者紹介
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