
<個室>と<まなざし>
コシツトマナザシ
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遠景に仰ぎ見る垂直の高塔、水平に大陸へ伸びていく鉄道網。すぐれて視覚的な風景の出現は、「国民国家」日本の成立と軌を一にしていた。変容し拡大する「大正」の空間意識を本郷・菊富士ホテルを起点に描き、内向するまなざしの欲望を明るみにだす、気鋭の画期的論考。 【目次】 はじめに 安吾の双眼鏡 第一章 ホテルの記憶 1 下宿屋とホテルの「間」 2 「名義」をめぐる戦い 菊富士前史 3 ホテルと高塔 第二章 シンタックスとしての「鉄道」 1 鉄路の戦略 2 抽象の日本 3 「大正」の外部 第三章 一九一四年・TOKYO 1 東京駅開業式あるいは将軍の帰還 2 東京大正博覧会あるいは二つの石膏像 第四章 寝そべる男たち 1 アパートメントハウスの起源 2 図のある小説 3 小説家の身体 おわりに 再び安吾の双眼鏡 注 あとがき 索引
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<個室>と<まなざし> 菊富士ホテルから見る「大正」空間
発売日:1995年10月03日
遠景に仰ぎ見る垂直の高塔、水平に大陸へ伸びていく鉄道網。すぐれて視覚的な風景の出現は、「国民国家」日本の成立と軌を一にしていた。変容し拡大する「大正」の空間意識を本郷・菊富士ホテルを起点に描き、内向するまなざしの欲望を明るみにだす、気鋭の画期的論考。 【目次】 はじめに 安吾の双眼鏡 第一章 ホテルの記憶 1 下宿屋とホテルの「間」 2 「名義」をめぐる戦い 菊富士前史 3 ホテルと高塔 第二章 シンタックスとしての「鉄道」 1 鉄路の戦略 2 抽象の日本 3 「大正」の外部 第三章 一九一四年・TOKYO 1 東京駅開業式あるいは将軍の帰還 2 東京大正博覧会あるいは二つの石膏像 第四章 寝そべる男たち 1 アパートメントハウスの起源 2 図のある小説 3 小説家の身体 おわりに 再び安吾の双眼鏡 注 あとがき 索引