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雨月物語(下)
ウゲツモノガタリ
- その他: 青木 正次

古今東西の怪異小説中、群を抜く『雨月物語』は江戸中期の国学者上田秋成の傑作である。本書は巻四「蛇性の婬」と、巻五「青頭巾」「貧福論」を収載。中世以来、邪婬の動物とみられている蛇の化身をテーマにし、一人の優男に終始執念をもやしてつきまとう女の愛欲を綴る「蛇性の婬」、美少年を愛するあまり、その死体を食べ尽くす鬼僧の、同性愛愛欲の妄執を描く「青頭巾」、金銭執着の「貧福論」など、卓抜な怪異描写で人間の執念のすさまじさを描く。
目次
1 巻之四
1.蛇性の婬
2 巻之五
1.青頭巾
2.貧福論
3.下巻各編解説「此岸と彼岸」
書誌情報
紙版
発売日
1981年06月04日
ISBN
9784061584884
判型
A6
価格
定価:1,265円(本体1,150円)
通巻番号
488
ページ数
357ページ
シリーズ
講談社学術文庫
著者紹介
その他: 青木 正次(アオキ マサツグ)