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孔子
コウシ
- 著: 金谷 治

長いあいだ聖人として崇められ、それ故にまた旧時代の権威として批判の対象ともされてきた孔子。歴史の粉飾を払い、聖人ではなく血の通った孔子の人間像を鮮明にするため、著者は『論語』の再編を試み、また「孔子観の変遷」という独自の観点から、彼の思想の展開を追求する。新しい「人としての生きかた」を提唱し、それを自ら学びつつ実践する努力を続けた人間孔子の魅力を描いた最良の入門書。
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目次
1 孔子の思想
序.孔子像の原点
1.どれだけが真実か
2.道徳と政治
3.仁と礼の思想
4.孔子にとっての天
2 孔子の生涯とその時代
1.春秋末期の中国
2.孔子の生涯
3 新編『論語』
1.孔子の人がら
2.孔子のことば
1.君子と小人
2.学ぶ・教える
3.仁――忠信・忠恕
4.孝悌
5.礼
6.道――修行
7.処世――言行
8.政治
9.天、天命
10.人物評
3.孔子と門人
4.門人のことば
4 伝承と展開――孔子観の変遷
1.儒家集団の展開
2.異派における孔子像
3.大聖となった孔子
4.孔子批判
5.日本における孔子
書誌情報
紙版
発売日
1990年08月06日
ISBN
9784061589353
判型
A6
価格
定価:1,518円(本体1,380円)
通巻番号
935
ページ数
428ページ
シリーズ
講談社学術文庫