昭和金融恐慌史

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昭和金融恐慌史

ショウワキンユウキョウコウシ

講談社学術文庫

日本中の銀行が預金取付の大津波に襲われ、異例の支払猶予令(モラトリアム)が断行された昭和金融恐慌。東京渡辺銀行などの倒産、破産が続出し、休業銀行の多くは預金の4~5割を切捨てた。この大異変の背景には銀行の前近代性と、熱狂的投機ブームの反動で膨れた莫大な不良債権があった。
在野の経済評論家として名高い高橋亀吉を主執筆者とし、金融恐慌の原因と実態を豊富なデータを駆使して解明した注目の書。


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目次

はしがき

 第1部 昭和2年金融恐慌の基因
第1章 金融恐慌の基因としての銀行制度の前近代性
第2章 昭和2年金融恐慌の基因の累積
第3章 関東大震災以降の財界の打撃の累積
第4章 休戦9年反動以降の企業、銀行の打撃の累加
 第2部 昭和2年金融恐慌の誘因と推移
第1章 昭和金融恐慌の誘発
第2章 昭和金融恐慌の勃発と経過
第3章 昭和金融恐慌の善後処置
 第3部 昭和金融恐慌のわが国経済に及ぼした影響とその歴史的意義
第1章 金融構造および金融市場に及ぼした影響
第2章 昭和金融恐慌の真因とその歴史的意義
付属資料
解 説(鈴木正俊)

書誌情報

紙版

発売日

1993年03月04日

ISBN

9784061590663

判型

A6

価格

定価:1,265円(本体1,150円)

通巻番号

1066

ページ数

332ページ

シリーズ

講談社学術文庫

初出

本書はかつて清明会新書として出版された同名書の改訂再版です。

著者紹介

著: 高橋 亀吉(タカハシ カメキチ)

1925年兵庫県生まれ。東京大学法学部卒業。金融経済研究所、拓殖大学教授を経て、駿河台大学教授。共著に、『現代の金融経済』など。2007年没。

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