言葉と悲劇

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言葉と悲劇

コトバトヒゲキ

講談社学術文庫

『マクベス』やギリシア悲劇を例に、「悲劇は言葉の両義性にかかわる」と指摘した「言葉と悲劇」、小説『こころ』を分析し、夏目漱石の深層心理に迫った「漱石の多様性」など、柄谷行人の代表的講演を収録。文学、思想から経済学、数学にも言及する15編は、作者の知的世界の広大さを示す。『探究1・2』執筆と並行する思想の軌跡は、現代人にとって刺激にあふれた〈柄谷理論〉への格好の入門書である。


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目次

1 バフチンとウィトゲンシュタイン
2 漱石の多様性――『こゝろ』をめぐって
3 言葉と悲劇
4 ドストエフスキーの幾何学
5 江戸の注釈学と現在
6 「理」の批判――日本思想におけるプレモダンとポストモダン
7 日本的「自然」について
8 世界宗教について
9 スピノザの「無限」
10 政治、あるいは批評としての広告
11 単独性と個別性について
12 ファシズムの問題――ド・マン/ハイデガー/西田幾多郎
13 ポストモダンにおける「主体」の問題
14 固有名をめぐって
15 安吾その可能性の中心

書誌情報

紙版

発売日

1993年07月05日

ISBN

9784061590816

判型

A6

価格

定価:1,375円(本体1,250円)

通巻番号

1081

ページ数

426ページ

シリーズ

講談社学術文庫

初出

’89年に第三文明社から刊行

著者紹介

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