平 将門

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平 将門

タイラノマサカド

講談社学術文庫

坂東の地を揺るがした大乱はなぜ起こったか
東国独立国家を築き謀反人となった英雄の生涯

10世紀中葉、土豪・百姓を組織して坂東の地に兵を起こし、国府を陥れ「新皇」を称した平将門。時の中央政府に衝撃を与えた古代史上最大の叛乱、承平・天慶の乱である。大乱はなぜ起こり、何をもたらしたのか。乱を招来した律令制の問題点と当時の社会の諸矛盾、「武夫」の誕生を精緻に解明し、乱の歴史的意味を通して将門の実像とその時代を活写する。

坂東を舞台とした地方的争乱は、939年(天慶2)にいたって、いっきょに叛乱の様相をあらわにしてきた。1世紀を通して、地方社会の基本的部分に蓄えられていた諸矛盾が、いまや、一大叛乱のかたちをとって怒濤の勢いを示すにいたった。そこに、叛逆者に変貌した人物の姿容をくっきりと、うごきゆく歴史の前面に現わす。本書の主人公、平将門がその人である。――<本書「序章 平将門と武夫たち」より>


目次

序章 平将門と武夫(もののふ)たち
第1章 歴史は転機をはらむ
第2章 大乱への流れ
第3章 孤立のなかで
第4章 合戦つづく
第5章 3つの事件
第6章 国府攻略へ
第7章 陳状の問題
第8章 将門、戦野に死す
第9章 純友、西国で戦う
結び その後に来たもの

書誌情報

紙版

発売日

2005年11月12日

ISBN

9784061597334

判型

A6

価格

定価:1,155円(本体1,050円)

通巻番号

1733

ページ数

304ページ

シリーズ

講談社学術文庫

初出

1975年、朝日新聞社より刊行。

著者紹介

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