覇王の死 二階堂蘭子の帰還

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覇王の死 二階堂蘭子の帰還

ハオウノシ

講談社ノベルス

資産家・邑知家の血を受け継ぐ尾崎智仁(故人)と瓜二つの極貧青年・青木俊治。莫大な財産を求めて、智仁になりすました彼は能登半島の眞塊村へ。だが待ちうけていたのは青年の命を脅かす惨劇。村を襲う化物、狂気にかられる村人、猟奇殺人、魔王ラビリンスからの殺人予告、密室殺人。外界から閉ざされ、多くの因習が残る村で、名探偵・二階堂蘭子は真相に辿りつけるのか? そして<蘭子vs.ラビリンス>最後の戦いへ!


<貴方の不要な命を高価買い取りします>
奇妙な広告にいざなわれ、毒島法律事務所へ出向いた極貧青年・青木俊治。彼は弁護士から自分が資産家・邑知家の血を受け継ぐ尾崎智仁(故人)と瓜二つであることを聞かされ、邑知家乗っ取り計画を依頼された。
悪魔の誘惑に心奪われた青木は、智仁になりすまして能登半島の眞塊村へと向かう。だが待ちうけていたのは青年の命を脅かす惨劇!
村を襲う化物、狂気にかられる村人、猟奇殺人、魔王ラビリンスからの殺人予告、密室殺人……。
外界から閉ざされ、多くの因習が残る村で、美しき名探偵・二階堂蘭子は真相に辿りつけるのか? そして<蘭子vs.ラビリンス>最後の戦いへ!


目次

第一部 暗黒への入口
 第一章 猟奇の扉
 第二章 悪魔の計画
第二部 ニューホーリー村殺人事件
 第一章 ケネスの不安
 第二章 沼のほとりの悲劇
 【サイモン・ベックの書き散らし】
 第三章 巨木の磔刑
 第四章 疑惑の数々
 【シルビア・マレーの独り言】
 第五章 〈クンダリー〉の洞窟
 【ジム・コスナーの場合】
 第六章 遺された日記
第三部 〈魔界谷〉の〈蛇神屋敷〉
 第一章 〈魔界谷〉の眞塊村
 第二章 〈黒屋敷〉の中
 第三章 杏香との関係
 【ユージン・ボーデンの悲劇】
 【キンバリー・ローガンの絶望】
 【サイモン・ベックの顛末】
 第四章 〈眞塊谷〉の伝説
 【ケネスの恐怖と確信】
 第五章 財宝の新たな手掛かり
 【村長と牧師の会話】
 第六章 もう一人の男
 【イーライ・フランクの犯罪】
 第七章 〈蛇神屋敷〉の姫君
 【リンダ・シュミットの悪夢】
 第八章 瀕死の覇王
 【隣村から来た男と女】
 第九章 不可能犯罪
 第十章 奈落への落下
第四部 覇王の死
 第一章 二階堂蘭子の帰還
 第二章 ラビリンスの手掛かり
 第三章 記憶のパズル
 第四章 ラビリンスの犠牲者
 第五章 狂気と悪夢の正体
 第六章 悪魔たちの墓場
第五部 光明への出口
 第一章 もう一つの真相
 第二部 隠し財宝の秘密
 エピローグ

書誌情報

紙版

発売日

2012年02月08日

ISBN

9784061828162

判型

新書

価格

定価:1,628円(本体1,480円)

ページ数

512ページ

シリーズ

講談社ノベルス

初出

『メフィスト』2010年VOL.2~2011年VOL.3 収録にあたり、加筆訂正がされている。

著者紹介

著: 二階堂 黎人(ニカイドウ レイト)

(にかいどう・れいと) 1959年7月19日東京都生まれ。中央大学理工学部卒業。在学中は「手塚治虫ファンクラブ」会長を務める。 1990年に第1回鮎川哲也賞で『吸血の家』が佳作入選、1992年に『地獄の奇術師』でデビュー。 主な著書に、名探偵・二階堂蘭子を主人公にした『聖アウスラ修道院の惨劇』『悪霊の館』『魔術王事件』『双面獣事件』、世界最長の本格推理小説『人狼城の恐怖』4部作、SF本格ミステリ『聖域の殺戮』、怪盗アルセーヌ・ルパンを主人公にした『カーの復讐』など。また近著に『東尋坊マジック』がある。

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