カンナ 京都の霊前

マイページに作品情報をお届け!

カンナ 京都の霊前

カンナキョウトノレイゼン

講談社ノベルス

鴨志田甲斐の生家、伊賀・出賀茂神社には、現代の常識とは違う、日本史の真実が記されている社伝「蘇我大臣馬子傳暦」が伝えられていた。しかし、不意をつかれて「傳暦」は盗まれてしまう。盗難劇の背後には、謎の組織、玉兎と忍の一派、波多野村雲流の影があった。 「傳暦」奪還の戦いのなかで、甲斐は驚くべき力を覚醒させていく。戦いの終結を求めて、甲斐は、巫女をしていた中村貴湖とともに玉兎の本部がある京都を目指す。


 神職にして忍の末裔である鴨志田甲斐。彼の生家、伊賀・出賀茂神社には、現代では語られることのない日本史の真実が記されているという社伝、「蘇我大臣馬子傳暦」がある。しかし、この「傳暦」が盗まれてしまった。犯人は神社の近くに暮らす早乙女志乃芙の夫、諒司らしい。さらに、この事件を機に、志乃芙の父である雲居良源が率いる忍の集団、波多野村雲流や甲斐の婚約者、海棠聡美の祖父鍬次郎、そして一切が謎に包まれた玉兎と称する集団らが、出賀茂神社の周囲で不穏な動きを見せ始める。
 それまではただ漫然と日々を送っていた甲斐だが、否応なく「傳暦」奪還の戦いに巻き込まれていく。目に見えない敵からの執拗な攻撃を凌いでいくなかで、聡美や親友・柏木竜之介にも危険が迫る。そして、出賀茂神社の巫女である中村貴湖や忍者犬のほうろくとともに行動していくうちに、彼自身の心身にも様々な変化が……!?。
 はたして「傳暦」を』狙うものたちの目的は何なのか? 「傳暦」には何が記されているのか? 全ての謎の答えを求めて、甲斐と貴湖は決戦の地、京都へと発つ――。


書誌情報

紙版

発売日

2012年07月06日

ISBN

9784061828223

判型

新書

価格

定価:990円(本体900円)

ページ数

272ページ

シリーズ

講談社ノベルス

著者紹介

著: 高田 崇史(タカダ タカフミ)

 昭和33年東京都生まれ。明治薬科大学卒。『QED 百人一首の呪』(講談社ノベルス)で、第9回メフィスト賞を受賞しデビュー。著作に「カンナ」シリーズ(既刊8作。近作は『カンナ 出雲の顕在』)、「QED」シリーズ(17作完結。近作は『QED 伊勢の曙光』)、「鬼神伝」シリーズ、「千葉千波の事件日記」シリーズなど。  『カンナ』シリーズは、一般に知られる史実とは違う「闇の日本史」を記した社伝を巡っての闘いを描いた歴史アドベンチャー作品として、『QED』シリーズと並んでファンの絶大な支持を集める。

既刊・関連作品一覧

関連シリーズ

BACK
NEXT