峠の声

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峠の声

トウゲノコエ

講談社文庫

愛する男女が抱える心の哀しみ、そして絆。

母は決まってこう訊いた。「何か聞こえはせなんだか?」墓所へ向かう峠の道で毎年、必ず。記憶の暗部を抉る表題作の他、鎌倉の坂道で交錯する男女の想いを透徹した文体で描く「化粧坂(けわいざか)」、19年ぶりに再会する娘へ心の揺れを感じる「聖夜」など男と女の生きる哀しみに迫る傑作集。伊集院ワールドの輝く結晶。


書誌情報

紙版

発売日

1994年12月27日

ISBN

9784061858565

判型

A6

価格

定価:408円(本体371円)

ページ数

182ページ

シリーズ

講談社文庫

初出

’92年1月小社刊行

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