峠の声
トウゲノコエ
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名作「三年坂」「乳房」につづく傑作短篇集人は,亡き人の声をどこで聞くことができるのだろう?山の風がかいま見せてくれた亡き父親の人間の謎.バラエティに富んだ作品を収録した伊集院ファン必読の書.
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峠の声
発売日:1994年12月27日
愛する男女が抱える心の哀しみ、そして絆。 母は決まってこう訊いた。「何か聞こえはせなんだか?」墓所へ向かう峠の道で毎年、必ず。記憶の暗部を抉る表題作の他、鎌倉の坂道で交錯する男女の想いを透徹した文体で描く「化粧坂(けわいざか)」、19年ぶりに再会する娘へ心の揺れを感じる「聖夜」など男と女の生きる哀しみに迫る傑作集。伊集院ワールドの輝く結晶。