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哀歌
アイカ
- 著: 遠藤 周作

肉体の恐怖の前には精神など全く意味を失ってしまう。臆病に生き臆病に埋もれて、自分がどんなに卑怯なのか、どんなに弱いのか、たっぷり承知している――弱者。弱者を凝視して聖書とキリストの意味を追究し、「沈黙」への展開を示唆した注目すべき短篇集。人間の深層によどむ(哀しみの歌)を表題に据え、「その前日」「四十歳の男」「大部屋」「雲仙」など12篇を収める。
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目次
I
再発
男と九官鳥
その前日
四十歳の男
大部屋
II
童話
雑木林の病棟
帰郷
札の辻
雲仙
私のもの
III
例之酒癖 一盃綺言
著者から読者へ
書誌情報
紙版
発売日
1988年07月04日
ISBN
9784061960206
判型
A6
価格
定価:1,430円(本体1,300円)
ページ数
358ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
電子版
発売日
2006年12月08日
JDCN
0619602000100011000J