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哀歌
アイカ
- 著: 遠藤 周作

肉体の恐怖の前には精神など全く意味を失ってしまう。
臆病に生き臆病に埋もれて、自分がどんなに卑怯なのかどんなに弱いのか、たっぷり承知している――弱者。
弱者を凝視して聖書とキリストの意味を追求し、『沈黙』への展開を示唆した注目すべき短篇集。
人間の深層によどむ〈哀しみの歌〉を表題に据え、「その前日」「四十歳の男」「大部屋」「雲仙」など十二編を収める。
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書誌情報
紙版
発売日
2016年04月09日
ISBN
9784062955034
判型
小B6
価格
定価:1,430円(本体1,300円)
ページ数
368ページ
シリーズ
講談社文芸文庫ワイド
初出
本書は、講談社刊「遠藤周作文庫」(1976年2、6、9、11月)を底本として、1988年7月に刊行された講談社文芸文庫『哀歌』の版面を拡大したワイド版です。