ちぎれ雲

「おれが死んだら死んだとだけ思え、念仏一遍それで終る」死の惨さ厳しさに徹し、言葉を押さえて話す病床の父と露伴。16歳の折りに炊事一切をやれと命じた厳しい躾の露伴を初めて書いた、処女作品「雑記」、その死をみとった「終焉」、その他「旅をおもう」「父の七回忌に」「紙」等22篇。娘の眼で明治の文豪露伴を回想した著者最初期の随筆集。

目次

●雑記
●終焉
●すがの
　他

書誌情報

紙版

• 発売日: 1993年02月04日
• ISBN: 9784061962149
• 判型: A6
• 価格: 定価：1,210円（本体1,100円）
• ページ数: 196ページ
• シリーズ: 講談社文芸文庫

初出

１９５８年１２月　中央公論社刊「幸田文全集第１巻」

収録作品

• 作品名
  初出

• 作品名

  雑記

  初出

• 作品名

  終焉

  初出

• 作品名

  すがの

  初出

• 作品名

  かけら

  初出

• 作品名

  手づまつかい

  初出

• 作品名

  造語家

  初出

• 作品名

  鴨

  初出

• 作品名

  れんず

  初出

• 作品名

  旅をおもう

  初出

• 作品名

  水仙

  初出

• 作品名

  膳

  初出

• 作品名

  父の七回忌に

  初出

• 作品名

  このごろ

  初出

• 作品名

  てんぐじょう

  初出

• 作品名

  紙

  初出

• 作品名

  結ぶこと

  初出

• 作品名

  ほん

  初出

• 作品名

  ぜに

  初出

• 作品名

  二百十日

  初出

• 作品名

  在郷うた

  初出

著者紹介

著： 幸田　文（コウダ　アヤ）

その他： 中沢　けい（ナカザワ　ケイ）