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新・平家物語(十四)
シン・ヘイケモノガタリ
- 著: 吉川 英治
平家には、もう明日はなかった。さかまく渦潮におのれの影を見るごとく、壇ノ浦に一門の危機感がみなぎる。寿永4年3月24日の朝、敵味方のどよめきのうちに戦は始まった。単なる海戦ではない。海峡独特の潮相と風位の戦である。潮をあやつり、波に乗るもの、義経か知盛か――。その夜の星影も見ず、平家は波騒(なみさい)に消えた。波の底にも都の候う、との耽美的な一語を残して。
明日なき平家一門、壇ノ浦に危機感が漲る! 三月二十四日早暁、戦は始まった。だが、単なる海戦ではない、海峡の戦である。潮を操り、波に乗るもの、義経か知盛か。波の底にも都の候う――落日の平家絵巻。
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書誌情報
紙版
発売日
1989年09月04日
ISBN
9784061965607
判型
A6
価格
定価:880円(本体800円)
ページ数
458ページ
電子版
発売日
2014年08月01日
JDCN
0619656000100011000D
収録作品
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作品名初出
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作品名
私の吉川英治
初出
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作品名
解説
初出