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司馬遷―史記の世界
シバセンシキノセカイ

「司馬遷は生き恥さらした男である。」に始まる本書は、武田泰淳の中国体験もふまえた戦中の苦渋の結晶であり、それまでの日本的叙情による歴史から離れて、新たな歴史認識を展開した。世界は個々人の集合であり、個の存在の持続、そして、そこからの記録が広大な宇宙的世界像と通底する。第1篇「司馬遷伝」、第2篇「史記」の世界構想。
書誌情報
紙版
発売日
1997年10月09日
ISBN
9784061975880
判型
A6
価格
定価:1,155円(本体1,050円)
ページ数
310ページ
シリーズ
講談社文芸文庫
初出
1972年10月講談社刊「司馬遷 史記の世界」(講談社文庫)
著者紹介
解説: 宮内 豊(ミヤウチ ユタカ)